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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーセナルとアルテタ監督が2030年までの4年契約を締結。新たな旅の始まりか、長い旅の終わりか?

「自らの将来をクラブに託し、アーセナルのために最善を尽くそうとする素晴らしい人々と引き続き働けるのは、光栄なことです。このクラブは、個性や人々に与える感覚において唯一無二の存在であり、これからもともに歩む旅が続くことに、大きな誇りを感じています。私たちはすでに特別な絆を築いており、一生忘れられない思い出を作りました」(ミケル・アルテタ)

アーセナルとアルテタ監督が、2030年までの4年契約を締結しました。2022年と2024年の契約延長は3年でしたが、今回は4年です。トータルで10年の長期契約は、継続性と安定を重視する経営ボードの姿勢を体現しているといえるでしょう。契約書にサインした指揮官は、「最もワクワクするのは、これもともに成し遂げられることの始まりに過ぎないということ」といっています。

フレンドリーな交渉を主導したのはリチャード・ガーリックCEOで、アンドレア・ベルタSDとボードメンバーがサポートしたと報じられています。2024年はティム・ルイス副会長とエドゥ・ガスパールSDのコンビで、指揮官との重要なコミュニケーションにはスポーツディレクターのみならず、経営のキーマンが関わるのが通例となっています。

指揮官とともにプレミアリーグを制したコーチングスタッフも、契約を延長しました。アルベルト・ストゥイフェンベルクとイニャキ・カナは、2019年の監督就任時からプロジェクトに関わる大事なパートナー。ミゲル・モリーナ、ガブリエル・エインツェ、セットピースコーチのニコラス・ジョバーも、長期的な視座をもってチームの強化を推進していくことになったようです。

最初の18ヵ月は悪戦苦闘だったアルテタ監督とエドゥTDが、攻めのチーム作りに着手したのは2021年の夏でした。2027年までにペップ・グアルディオラとユルゲン・クロップが去り、ケヴィン・デブライネやモハメド・サラーが下り坂に入るというシミュレーションをもとに、23歳以下のタレントを集めて4~5年後にピークを迎えるプランを打ち出しました。

サカ、ウーデゴーア、ベン・ホワイト、ガブリエウ、スミス・ロウ、マルティネッリ、冨安健洋が主力だった2021-22シーズンは、スカッドの平均年齢が24歳308日で、2位のブレントフォードを1歳以上引き離す最も若いチームでした。サリバを呼び戻した2022-23シーズンに、マンチェスター・シティと優勝を争ったのをきっかけに、次なるステップに突入しました。

2023年の夏の新戦力は、デクラン・ライス、カイ・ハヴェルツ、ユリエン・ティンバー、ダヴィド・ラヤ。プレミアリーグの頂点をめざすと宣言するようなビッグディールを敢行した後は、当初のシミュレーションが妥当だったと証明するような3シーズンを過ごしています。新たな契約を交わした今、視界に入っているのはプレミアリーグ連覇と欧州制覇です。

「テレグラフ」のサム・ディーン記者とサム・ウォレス記者は、「新契約は、これまでの1500万ポンドから大幅な昇給となる2000万ポンド」「アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネと肩を並べる存在になった」と伝えつつ、「これが最後の契約かもしれない」といっています。監督とスタッフの報酬も戦力への投資も、限界に近づいているように見えるからでしょう。

われわれから見えているのは、新たな旅の始まりか、長い旅の終わりか。それを決めるのは、ここからの4年の足跡なのでしょう。今はただ、彼らのフットボールを無心に愉しみたいと思います。週末のプレミアリーグはリーズ、ミッドウイークはリール、その次はノッティンガム・フォレスト。今までと同じような日常が続きます。


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