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イタリア発英国アレンジのゴシップ!?「チェルシーがサッリ監督と基本合意」は本当ですか?

初年度からプレミアリーグ制覇。2年めはFAカップ優勝。2年連続でクラブにタイトルをもたらしたアントニオ・コンテ監督ですが、チェルシーを去るという噂が絶えません。昨季のプレミアリーグ5位を不合格というのは簡単ですが、ひとつ上にいるのはレアル・マドリードを60分まで苦しめたCLファイナリスト、さらにその上はCLグループステージでレアル・マドリードを圧倒したチームです。群雄割拠のプレミアリーグは、どんなに素晴らしい指揮官でも、CL出場権を逃す可能性がある厳しいコンペティション。どこかがELにまわるたびに監督のクビを切っていたら、あっという間に名将という資源は枯渇します。

FAカップで優勝した直後、コンテ監督は「自分の去就はクラブ次第」と語っていました。「何かあれば、最初に私に話すだろう。イングランドや世界で有数のビッグクラブは、私に多くのことを要求する権利がある」。昨シーズンの開幕前から、納得いく補強をしてもらえないコンテ監督が、自らイタリアに帰ると決断するのではないかと報じられていましたが、表向きはその気配はありません。しかし、メディアは相変わらず、コンテ監督が今季限りでプレミアリーグに別れを告げる可能性があると伝えています。

「Goal.com」は、フランク・ランパードのコメントを紹介。「コンテはファンタスティック」と、前年の優勝監督をリスペクトしたレジェンドは、「チェルシーに必要なのは、ポジティブな将来を期待させることだ。今年はネガティブすぎた。もし、(コンテとチェルシーの)どちらかが関係を終わらせたいと思えば、別れの時を迎えるだろう」と、両者の緊張感について言及しています。モウリーニョ監督が獲得を熱望しているといわれるウィリアンは、「ESPNブラジル」の記者にコンテ監督について聞かれ、「Oh boy! Do you really want me to tell you?Well, some other…, let’s save it for one next interview(おお、それを本当に話させたいの?うーん、次のインタビューにとっておこうか)」。レッズの選手がクロップについて振られれば、「最高の監督だ」と即座に返ってくるでしょう。

極めつけは「スカイスポーツ」と「ガゼッタ・デロ・スポルト」で、チェルシーはナポリで指揮を執っていたマウリツィオ・サッリ監督と基本合意に至ったと報じています。ナポリは既にアンチェロッティ監督の就任を発表していますが、前監督との契約は5月末まで残っており、期間中に招聘を決めると700万ポンド(約10億2000万円)の支払いが発生するとのこと。監督交代のカードを切れば、2019年まで契約が残っているコンテ監督にも1750万ポンド(約25億5000万円)を払わなければならないチェルシーは、6月に正式契約を結ぶと伝えています。サッリ監督は自らの意志でナポリを辞めており、プレミアリーグ参入が既に決まっているという話はリアリティがあります。

筋論でいえば、2シーズン連続でタイトルを獲得した監督を切るのは酷ですが、リュディガー以外の新戦力を活かしきれなかったこと、ダヴィド・ルイス問題、経営ボードとの確執など、複合的な理由が絡んでいるのかもしれません。6月に、まずは前年優勝監督の辞任が発表されるのでしょうか。プレミアリーグのトレンドに影響を与える秀逸な3-4-3を見せてくれた戦術家には、ふさわしい最後があればと思っていたのですが、シンプルかつドライな広報で次の体制に移っていくチェルシーのほうがイメージが涌きます。青天の霹靂だったサー・アレックス、サポーターも選手も別れを惜しむ時間を充分に味わえたヴェンゲル監督、何ともいえない苦さを残したラニエリ監督。クラブに多大な功績を残した指揮官といえども、別れ際はさまざまです。さて、サッリ招聘説の真偽は…!?

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“イタリア発英国アレンジのゴシップ!?「チェルシーがサッリ監督と基本合意」は本当ですか?” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    サッリチェルシーがみたいです。
    それだけ

  2. パンダ番長 より:

    パンダ番長です。
    ランキングより訪問させていただきました。

    プレミアなどヨーロッパクラブは監督が本当によく変わる。
    もう少しじっくり腰を据えてチーム作りをフロント陣営に
    任せてほしい。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    PL優勝を果たした1年目、FAカップを勝ち取った2年目を元に冷静に評価すれば、「戦略を練る時間を与えれば強い監督」。セリエや代表と異なり、1試合も手を抜けない上にタフなスケジュールであるPLで、ELとはいえ欧州大会がある3年目は難しいでしょう。

    まぁただ、今のチェルシーでは監督を変えただけでガラッとチームが変わるとは思えませんけどね・・・

    —–
    一言でいえばおかしい、ただ現状では仕方ないかなと思います。そもそも昨シーズンはシーズン前からの出遅れが際立ってしまい、正直それどころじゃない状況でのシーズンインでしたから。コンテが現有戦力と確執を生もうが新戦力を希望し、フロントが出し渋り(そもそも出せなかった?)やっと希望選手の1人(バカヨコ)が来ても終始コンディション不良という三重苦。あげく見返りなしでライバルに塩(マティッチ)を送ってしまう…昨シーズンのフロントは近年稀にみる体たらくでした。ここで監督のせいにして逃げるのがフロントの常套句ですが、もうこの際監督がどうなるかよりも、移籍前のしっかりとしたメディカルチェックと安易に塩を送らない交渉術を取り戻して頂きたいです。

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