0-1の明暗。勝ち続けるユルゲン・クロップと停滞するジョゼ・モウリーニョの最新語録!
レッズの指揮官がジャーナリストたちの爆笑を誘ったのは、シックスポインターの直前に開催された恒例のプレスカンファレンスでした。「現役時代のモウリーニョ監督のポジションを知っているか」と難易度の高い問いを投げかけられると、プレミアリーグNo.1の堅守を構築したドイツ人監督は「誰か知ってる?わからなくても責めないでほしい」と自陣にベタ引き。手がかりゼロの状態から、「彼はGKだったと思う。チャリティマッチで歩けなくなっても、ゴール前に立ってればいいからね。GKだろう?知りたい。ほら、ググって!時間はない?いや、ある!」と、無謀なカウンターに打って出ました。
Googleの検索画面が、敵将がMFだったことを示すと、クロップ監督は平謝り。「すまない、ジョゼ!彼はチャリティマッチで、ゴールの前でプレイしていたから…」とオチをつけるのを忘れませんでした。最少得点を守り切った試合後には、「ボビーとハグをしようとしたら、もっと決めないといけなかったと謝ってきた。その必要はないといったよ。彼はスーパーなプレーヤーだ」とMVPをリスペクト。起用しなかった新戦力については、「タクミにはフィットするための時間を与えるべき。あれもこれもと詰め込んではダメだ。できるだけ自然にやってほしい」と、勝負は先であることを強調しました。
「フィルミーノが決めたシーンの直前のスローインはマイボール」「タンガンガに対するロバートソンのチャージはレッドカード」。ジャッジに対する不満をこぼすあたりは、いかにもモウリーニョでしたが、0-1で敗れた指揮官は、プレミアリーグ首位チームの完成度の高さをリスペクトするのを忘れませんでした。「リヴァプールは、あの監督と5年も一緒に戦っている。選手たちは、彼のフットボールに完全にフィットしている。フィジカルのコンディションは、特定のプレースタイルに適応するためにとても、とても重要だ。われわれがラスト20分間のようにプレイし続ければ、チームはガス欠を起こして倒れてしまう」。12月以降の公式戦10試合は3勝2分5敗と、前任者と変わらないペースに陥った新しいマネージャーは、思うようにタレントを使えない悔しさをかみ殺すような発言が増えています。
エリクセンは最高の状態かと問われると、「ノーといわざるをえない。理由はわかっている、私はバカじゃない」。インテル移籍が取り沙汰されている選手について、批判しないと前置きしながら、「このような状況に置かれたプレーヤーが、最高レベルのパフォーマンスを見せないのはよくあること」と語りながら、それでもひとたびピッチに立てば貢献してくれているとフォローしています。プレミアリーグ20戦11発のハリー・ケインがいつ復帰するかは「わからない」。以前なら、プレスに対しても新戦力の必要性をアピールしていた指揮官は、ゴール前にバスを停めるかののような耐える姿勢を崩さないと決めているようです。
「われわれは最善を尽くすつもりだ。それ以上の情報はない。いつも答えは同じだ。彼が戻ってくるのは4月中旬か、下旬か、来季かもしれない。私にはわからない」
エースに加えて、シソコとエンドンベレも失った指揮官は、稀代のプレーメイカーがチームを離れるのを織り込んでチームを再建しなければなりません。実績があるアンチェロッティではなく、監督未経験のアルテタを選んだアーセナルについて「おそらく現在の最高の監督は、敗北のない監督だ」と揶揄した名将は、勝利を重ねて自らの価値を知らしめることができるでしょうか。ベンフィカMFジェドソン・フェルナンデスがメディカルチェックを完了と報じられていますが、前線の選手に対するオファーのニュースは未だありません。
「スカイスポーツ」のエイダン・マギー記者は、「ハリー・ケインの負傷は、ジョゼ・モウリーニョとダニエル・レヴィの関係構築における最初のテスト」と煽っていますが…。この冬は、攻撃的な物言いでプレスルームを盛り上げてきた指揮官が忍耐強く語る言葉が増えそうな雲行きです。
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