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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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今週のプレミアリーグ注目ポイント~その(2) 監督交代報道に気をつけろ!

さて、前回は”EL疲れ”について書きましたが、もうひとつ注目すべきは「監督交代報道の影響やいかに?」というお話です。この2週間ほど、監督人事にまつわるニュースが過激になっており、主なものでもこれだけ出ています。

→アンチェロッティがレアル・マドリー、パリSGにヴェンゲル、モウリーニョ
→マン・シティにペジェグリーニ、ローマにマンチーニ
→チェルシーにモウリーニョ、コンテ


(アーセン・ヴェンゲル監督/著作者:Paul Blank)

今季は上位5クラブのなかで来季続投が見えているのがヴィラス・ボアスのみという不穏な空気充満状態。何しろひとり、過去に聞いたことがない肩書き「暫定監督」がいるくらいです。さらにレアル・マドリードやパリSG、ローマなどが監督をクビにしたり信頼していないと報じられたりしており、全ヨーロッパ的監督大革命が起こりそうな雲行きなのです。そんな着火剤だらけのなか、大事な試合に負けたり、他国で飛ばし記事が出ようものなら、一斉に火が吹きます。曰く「来季〇〇な噂があるがどうなんだ?あなたは」と。

数年前のマンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス勇退報道、昨季のハリー・レドナップ代表監督就任報道でチームが揺れたように、シーズン後の監督辞任については相当注意して発表しないとチームのモチベーションを下げることになります。忠誠度の高い選手は動揺し、低い選手はいなくなる上司のいうことなど聞かなくなりますから。

単純に不愉快、ということもあるでしょうが、噂のターゲットにされた監督は、火消しにやっきになります。今週はヴェンゲルがとマンチーニがマジギレしました。マンチーニさんが我を忘れて怒るのは珍しいですね。彼は「記者にとっては仕事だろうが、私は他で取り沙汰されている名前に答えるつもりはない」としながら、以下のように主張しています。

(ロベルト・マンチーニ監督 著作者:Roger Goraczniak)

「理由が分からない。なぜ、シティが監督交代しなければいけない?2011年にマンチェスター・ユナイテッドが優勝し、我々はFAカップを手にした後、過去18~20カ月でシティは7つのうち3つを勝ち取った。だから理解できない。…私はCEOやチェアマンではないので、そのような質問をしたければ、彼らと話したらどうだ」

ごもっとも。ごもっともですが、こういった報道がチームに与える影響はバカにできません。なかでも、選手が明確にヴェンゲルを支持しているアーセナル、ベテランが軸となりチーム全体を鼓舞しようとしているチェルシーに比べて、マン・シティはネガティブに転びやすいように感じます。今週のチェルシー戦で負け、リーグ連覇が赤信号になったら、2位はおろかまさか…。最後まで、何があるかわかりませんね、今季も。

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