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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【QPR×MAN.UTD】 ラファエウ、ヴィディッチ…DFの活躍で手堅く勝ち点3

昨日の試合は、ラファエウ、ギグス、ヴィディッチでしょう。プレミアリーグ第27節、QPRとのアウェイ戦、マンチェスター・ユナイテッドは彼ららしいサッカーで勝ち点3を積み上げました。

ファン・ペルシは得意のダイレクトボレーをジュリオ・セーザルにストップされた後、前半で負傷交代。変わったウェルベックはなかなかシュートが打てず、チチャリートはマークが厳しく単発のシュートのみ。後半、ルーニーが出てくるまではFWを組み立てに絡めることができず、前線がうまく機能しない厳しい試合でした。ただし、全体的には自分たちの展開に持ち込めていなかったものの、相手のミスに乗じた1点め、カウンターからの速攻に徹した後半の攻撃は、悪いときでも「いま一時」の集中力で得点をさらってしまうこのチームの「らしさ」が出ていたと思います。

ラファエウ・ペレイラ・ダ・シウヴァとライアン・ギグス/著作者:2点ともJames Adams)

それにしても1点目のラファエウの一発は凄かったですね。あの小さな体のどこにそんなパワーがあるんだ、と驚かされるミドルの弾丸シュート。左隅に一直線に飛び、距離があったのに名手ジュリオ・セーザルが反応できない見事な弾道でした。この得点の伏線はギグスの守備。相手の自陣でのパスまわしがルーズで、落としのボールが甘いと見るやすかさず後ろから詰め、カットするとそのまま右にいたファン・ペルシへ。中の選手にマークがついており出しどころがないなか、ファン・ペルシはそのまま角度のないところから右足で強いキック。一応、クロスなんでしょうけど、どちらかといえば「何か起これ!」ととにかく強いボールを蹴った、というプレイでした。彼はときどき、よくいえば予測不能、悪くいえばヤケクソなキックをかまし、たいていは何も起こらないのですが、この日はこぼれ球がラファエウの足元へ!攻めあぐんでいただけに、この1点でずいぶん楽になりました。

ラファエウは、この後もチャンスを創ります。前線で一瞬、DFを交わしたファン・ペルシへ、昨年のソングのようなピンポイントのロングパス。後ろから来るボールに滅法強いエースのテクニカルなボレーは、GKが指先で弾いてCKに逃れましたが…うまくなったなぁ、ラファエウ。自信に満ちあふれているのが、TV画面からでもわかります。ときどき、レアル・マドリード戦のようにサイドでのマッチアップに敗れてボコボコにされたり、自陣で持ちすぎてピンチを招いてリオに怒られたりするのですが、今や左のエヴラよりも貢献度が高いゲームが多いですね。いやいや、大人になりました。

さて後半。ファンとしてはときどきイライラするのですが、リードすると、相変わらずのリアクションサッカーです。最下位のチームに平気でボール・ポゼッションで負け、そのくせチャンスはちゃっかり創る省エネサッカーに終始します。後半、疲れの見えるチチャリートをルーニーに代え、テコ入れすると、ますますカウンターが冴えわたります。ダメ押しはギグス。QPRのディフェンス陣がバランスを崩して左でナニがガラ空き。パスを受けたナニは裏に走ったギグスへ。フリーになった39歳は、GKの動きをしっかり見て逆サイドにシュート。これで勝負あり。手堅く勝ち点3を積み上げ、マン・シティとの差を15まで広げました。

QPRは、パクチソン、ショーン・ライト・フィリップス、ジェナス、レミーがベンチスタート。チームの軸となるべき高額選手が力を発揮していない厳しい状況が続いています。この日も攻撃があまりにも脆弱で、さすがのハリー・レドナップ監督も打つ手なしに見えます。彼の手腕を認めるサー・アレックスも厳しいのではないかとコメントしておりますが、サウサンプトン、アストンヴィラ、ウィガン、レディングと、当面のライバルとの試合が残っているのが一筋の希望です。いわゆる「シックスポインツ」を勝ち切ることが当面の目標。残留争いも熾烈です。

さあ、本日はマン・シティとチェルシーの対決。目標を見失いつつあるマン・シティより、疲れはあるもののカップ戦をしっかり乗り切り、テンションが高いチェルシーのほうが状態がいいのではないかと推測します。さて、結果はいかに。

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