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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「僕らはTOP4に辿り着ける」シュート数No.1のラウル・ヒメネスが語るチーム愛と自信。

プレミアリーグが最後に開催されたのは3月9日、レスター4-0アストン・ヴィラ。その前日のマンチェスターダービーで、マンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグ連覇を果たした王者に完勝し、チェルシーがエヴァートンに4-0で圧勝したのをどれだけの人が覚えているでしょうか。1ヵ月前には、大勢のサポーターがスタンドに詰めかけていたのですが、あの熱狂の渦が遠い昔のように感じられます。4月3日まで延期と伝えられたリーグは、未だ再開の目処は立っていません。

「昇格したばかりで、プレミアリーグで2シーズンしか戦っていないチームにとって、大きなことだ。僕らはTOP4フィニッシュが可能だとわかっている」。2019-20シーズンが再び始まれば、チャンピオンズリーグの出場権を獲得できると語っているのは、ラウル・ヒメネス。彼が所属するウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズは、29節を終えて10勝13分6敗と健闘しており、4位チェルシーに5ポイント差という好ポジションに着けています。

「ジェフ・シー会長のよき友人」と称するホルヘ・メンデスのネットワークによって、現役バリバリのポルトガル代表をかき集めたクラブは、昇格初年度で7位に食い込み、今季のヨーロッパリーグではラウンド16に進出しています。2018年の夏に、ベンフィカからのローン移籍で加わった器用なストライカーは、2シーズンでプレミアリーグ67試合26ゴール13アシストと本領発揮。2019-20シーズンは、リーグTOPとなる99本のシュートを放って13ゴールを決め、アダマ・トラオレやジョッタをヒーローにする6アシストを記録しています。

プレミアリーグがいつどうなるかわからないなかで、「まだ終わっていない」と語るストライカーは、「望む場所に辿り着くためには戦い続けないといけない。目標を達成できなくても失望しないが、到達するとしか考えていない」とコメント。「このチーム、ファミリーの一員であることを誇らしく思う。チームメイトとプレイするのが本当に楽しい。このシーズンをとても満喫していたんだ」と、ウルヴスへの愛情の深さを表現しています。

ヌーノ・エスピリト・サント監督率いる速攻に長けたチームは、リードを許した試合でリーグNo.1の21ポイントを挙げているのをご存じでしょうか。マンチェスター・シティ戦とサウサンプトン戦を2-0からひっくり返し、トッテナム戦も2-1から逆転勝利を飾っていますが、ラウル・ヒメネスは劣勢の3試合すべてで同点ゴールか決勝ゴールをゲットしています。獰猛なアタッカーが揃うチームで輝き続ける貪欲なストライカーは、この中断を幸運として欧州へのチケットを手に入れることができるでしょうか。

リーグ最多の144回のドリブル成功数を誇るアダマ・トラオレと、CFではTOPとなる14のインターセプトを決めているメキシコ人がトップフォームで戻ってくれば、ビッグクラブを震撼させる逆転劇を目撃できるかもしれません。彼らの最終節は、スタンフォード・ブリッジで行われるチェルシーとのシックスポインターです。


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