2020.06.12 マンチェスター・シティの話題
決着は7月上旬…UEFAの処分に抵抗するマン・シティは、最悪のシナリオを回避できるか?
「Man City: European ban appeal result expected in July(マン・シティ、欧州締め出しへの上訴の結果は7月に出ると期待されている)」。6月8日からの3日間で開催された公聴会を報じた「BBC」は、短い記事で審議が決着するタイミングを伝えています。UEFAの独立組織であるクラブ財務管理機関(CFCB)も昨季プレミアリーグ王者も「手続きのプロセスに満足の意を表した」とされる注目の裁定は、どちらに軍配が上がるのでしょうか。「FFPのペナルティ回避を目的とした重大な違反」「評決が却下されればFFPは破壊される」「UEFAはマン・シティが調査に協力しなかったことも批難」などと、メディアのレポートは向かい風が吹き荒れており、マンチェスター・シティは圧倒的に不利といわれています。
ジャーナリストや財務の専門家は、逆転勝訴の可能性は低いと見ており、2シーズンのCL出場禁止処分の軽減があるかどうかがポイントといわれています。ダヴィド・シルヴァを失うチームにとって、最大の懸念は、プレミアリーグアシスト王の離脱でしょう。「1年なら様子を見るかもしれないが、2年は長い」と語ったケヴィン・デブライネは、7月に処分軽減なしと決まれば、プレミアリーグのライバルクラブやスペインへの移籍を検討するかもしれません。1年後に契約が満了となるセルヒオ・アグエロは、欧州に残るか、母国に帰るか。ラヒム・スターリングにレアル・マドリードから声がかかれば、既に勝ち取ったタイトルを重ねる2年ではなく、新たなチャレンジを選ぶのではないかと思われます。
6月に入ってから、マンチェスター・シティの新戦力獲得に関する噂が減っています。カリドゥ・クリバリの値段が6200万ポンドに下がる可能性があるという報道は希望的観測に過ぎず、レスターから6000万ポンドを要求されるベン・チルウェルに興味ありというゴシップにリアリティはありません。4500万ポンドのバイアウト条項があるといわれるACミランのイスマイル・べナセルはいけるかもしれませんが、バルサのセルジ・ロベルトは高額の移籍金がネックと伝えられています。SBでは、レアル・マドリードからドルトムントに貸し出されているアクラフ・ハキミの名前も挙がっていますが、チェルシー、トッテナムのプレミアリーグ勢に加えて、パリ・サンジェルマン、インテル、ユヴェントスも殺到する厳しいバトルと報じられています。
コロナウイルスの影響もペナルティもなければ、ペップが補強したいポジションは4つだったはずです。バイエルンへの移籍が噂されているレロイ・サネの穴埋め、ダヴィド・シルヴァの後継者候補、層が薄く不安定なCB、カイル・ウォーカーに信頼が置けなくなってきた右SB。最も優先順位が高いのはCBで、全幅の信頼を置けるのはラポルテのみ。負傷が多く調子の波があるジョン・ストーンズ、ミスが増えたオタメンディ、フルシーズン体を張るのが難しくなりそうなフェルナンジーニョという顔ぶれは、2枚の入れ替えを考えたくなるウィークポイントと化しています。
マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールなどプレミアリーグで長く上位にいたクラブであれば、「子どもの頃からファンだった」という選手を連れてくることができますが、優勝争いの常連となったのが直近10年のクラブは、高額の移籍金やサラリーを封じられると苦しくなります。これから2年で、「ペップ・グアルディオラの下でやってみたかった」という選手をどれだけ集められるでしょうか。「処分は軽減されず、プレミアリーグから追加のペナルティを科され、ペップが1年後に離脱」という最悪のシナリオだけは避けたいところですが…。選手の平均週給11万5000ポンド(約1550万円)は、プレミアリーグNo.1。補強のハードルが一気に上がりそうなマン・シティの打開策に注目です。
ジャーナリストや財務の専門家は、逆転勝訴の可能性は低いと見ており、2シーズンのCL出場禁止処分の軽減があるかどうかがポイントといわれています。ダヴィド・シルヴァを失うチームにとって、最大の懸念は、プレミアリーグアシスト王の離脱でしょう。「1年なら様子を見るかもしれないが、2年は長い」と語ったケヴィン・デブライネは、7月に処分軽減なしと決まれば、プレミアリーグのライバルクラブやスペインへの移籍を検討するかもしれません。1年後に契約が満了となるセルヒオ・アグエロは、欧州に残るか、母国に帰るか。ラヒム・スターリングにレアル・マドリードから声がかかれば、既に勝ち取ったタイトルを重ねる2年ではなく、新たなチャレンジを選ぶのではないかと思われます。
6月に入ってから、マンチェスター・シティの新戦力獲得に関する噂が減っています。カリドゥ・クリバリの値段が6200万ポンドに下がる可能性があるという報道は希望的観測に過ぎず、レスターから6000万ポンドを要求されるベン・チルウェルに興味ありというゴシップにリアリティはありません。4500万ポンドのバイアウト条項があるといわれるACミランのイスマイル・べナセルはいけるかもしれませんが、バルサのセルジ・ロベルトは高額の移籍金がネックと伝えられています。SBでは、レアル・マドリードからドルトムントに貸し出されているアクラフ・ハキミの名前も挙がっていますが、チェルシー、トッテナムのプレミアリーグ勢に加えて、パリ・サンジェルマン、インテル、ユヴェントスも殺到する厳しいバトルと報じられています。
コロナウイルスの影響もペナルティもなければ、ペップが補強したいポジションは4つだったはずです。バイエルンへの移籍が噂されているレロイ・サネの穴埋め、ダヴィド・シルヴァの後継者候補、層が薄く不安定なCB、カイル・ウォーカーに信頼が置けなくなってきた右SB。最も優先順位が高いのはCBで、全幅の信頼を置けるのはラポルテのみ。負傷が多く調子の波があるジョン・ストーンズ、ミスが増えたオタメンディ、フルシーズン体を張るのが難しくなりそうなフェルナンジーニョという顔ぶれは、2枚の入れ替えを考えたくなるウィークポイントと化しています。
マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールなどプレミアリーグで長く上位にいたクラブであれば、「子どもの頃からファンだった」という選手を連れてくることができますが、優勝争いの常連となったのが直近10年のクラブは、高額の移籍金やサラリーを封じられると苦しくなります。これから2年で、「ペップ・グアルディオラの下でやってみたかった」という選手をどれだけ集められるでしょうか。「処分は軽減されず、プレミアリーグから追加のペナルティを科され、ペップが1年後に離脱」という最悪のシナリオだけは避けたいところですが…。選手の平均週給11万5000ポンド(約1550万円)は、プレミアリーグNo.1。補強のハードルが一気に上がりそうなマン・シティの打開策に注目です。
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