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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ユーヴェは1年限り!? マンチェスター・ユナイテッド入りが噂されるラムジー、最大のネックはアレです。

アレクシス・サンチェスの高額サラリーをもてあましているクラブが、週給40万ポンド(約5400万円)の選手をローンで獲ろうとするでしょうか。「デイリー・メール」が報じた「ユヴェントスがアーロン・ラムジーを手離したがっている」というお話です。プレミアリーグで過ごした11シーズンで、262試合40ゴール46アシストというスタッツを残したセントラルMFは、マウリツィオ・サッリのスタイルに馴染めず、苦しんでいるといわれています。セリエAで15試合3ゴール1アシスト。直近の2試合で2ゴール1アシストと、本領発揮の兆しはあるものの、指揮官の心変わりを促すほどのインパクトではないようです。

コロナウイルスによるパンデミックは、ラムジーの立場をさらに難しくしてしまいました。セリエAの中断と今後の無観客試合が引き起こす経営的なダメージが大きく、ラ・ヴェッキア・シニョーラ(老貴婦人)と呼ばれる気高いクラブでも、なりふり構わず策を講じる必要に迫られています。公式戦の先発が13試合しかなく、90分間ピッチにいたのは中断直前のインテル戦のみだったウエールズ代表MFは、コスト削減というテーマを掲げたクラブで格好のターゲットになるでしょう。彼を買えるお金があるのはプレミアリーグ、なかでも最も売上が高いマンチェスター・ユナイテッドという話の流れは、ゴシップ界隈ではお約束の絞り込みロジックです。

サッリの戦術にはフィット感がないそうですが、自由度が高いスールシャールなら活躍する可能性は充分にあるでしょう。ボックス・トゥ・ボックスを絵に描いたような豊富な運動量、ゴール前に入り込むタイミングの妙、FAカップファイナルで2度の決勝ゴールという勝負強さはいずれも魅力的です。しかし、「ジャック・グリーリッシュとアーロン・ラムジーならどっち?」と二択を迫られると、今季プレミアリーグで26試合7ゴール6アシストのプレーメイカーを推すしかありません。人件費の高騰をできるだけ避けたいのは、プレミアリーグでTOP4を外すかもしれないクラブも同様です。

件の記事によると、ウェールズ代表で指揮を執っていたクリス・コールマンさんが、「マンチェスター・ユナイテッドは彼にぴったり」とプッシュしているとのこと。「多少プレッシャーがかかっているとき、最高のチームと対戦しているとき、ビッグゲームでプレイしているときの彼は最高」というのが推薦の理由ですが、ポグバ、ブルーノ・フェルナンデス、グリーリッシュが揃えば、プレッシャーへの耐性も勝負どころでの意外性も得られるのではないかと思われます。

セリエAは残り8試合。アーセナルでは存在感を誇示していた29歳のMFは、イタリアのファンをうならせることができるでしょうか。ロックダウンによって自宅待機を強いられたラムジーは、奥様に自制心を試され、コンディショニングに不安を抱えているようです。「妻は料理が好きで、僕は食べるのが好き。これが問題だ。家には、あまりにも多くのクッキーがある。お茶を飲むのが習慣で、カップが用意されるたびにクッキーだ。それを我慢するのは不可能だ」。ペップのチームなら、ベンチからも外されかねない食生活が、彼の生命線となる運動量を奪うのではないかと心配になります。

というわけで、私としては、「アーセナルのシャツが似合い過ぎるのが最大のネック。サラリー折半でローン移籍でもノーサンキュー」です。40万ポンド…。プレミアリーグで8番を背負ってた頃は、週給11万ポンド(約1480万円)程度だったと記憶しております。イタリアで得ているとんでもない額を諦めていただき、古巣に復帰するのが最もハッピーだと思うのですが、いかがでしょうか。現在の8番はスペイン復帰予定で、ちょうど空くんですよね…。


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