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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

650億円超えは過去最高収益!少数精鋭のマンチェスター・シティは、今季どこまで勝てるのか!?

ファイナンシャル・フェアプレー違反を問われ、昨夏の選手獲得金額や総人件費に制限を加えられたマンチェスター・シティが、2013-14シーズンの決算内容をリリース。昨季の売上は3億4700万ポンド(約652億円)と過去最高。収支は2300万ポンド(約43億2000万円)のマイナスとのこと。この額には、FFP違反で課せられた1600万ポンド(30億円)の罰金も含まれているそうで、ほぼトントンといっていい着地です。いや、すごい。2008年にアブダビの資金が入り、シェイク・マンスール氏がオーナーとなってからわずか5シーズンで、売上650億円はすごいです。

ちなみに、同じく過去最高を記録したマンチェスター・ユナイテッドの最終着地は4億3320万ポンド(約750億円)で、初の5億ユーロ超えを果たしたバイエルン・ミュンヘンは700億円。アブラモヴィッチオーナーが来てから10年以上になるチェルシーは、3億1980万ポンド(約583億円)です。シェイク・マンスールオーナー率いる投資グループは、ここまで1600億円以上といわれる巨額の資金を注入してきたといわれていますが、プレミアリーグの中位をうろうろしていたクラブを一気に欧州のトップクラスの規模に引き上げるのは、お金の力だけでできることではありません。チェルシーは、アブラモヴィッチさんが買う前から、既にプレミアリーグの上位にいたわけですから。

私が興味があるのは、カルドーン・アル・ムバラクチェアマンが「大型投資の時期を乗り越えた」と語っているマンチェスター・シティが、「FFPの煽りもあって大型補強をしなかった今季のチームでどこまで勝てるのか」です。夏の主だった補強は、マンガラ、フェルナンド、サニャ、ランパード、カバジェロ。ポルトから来た2人は持てる力を発揮しているとはいえず、プレミアリーグのライバルクラブにいたベテラン2人は、ランパードがプレミアリーグ先発2試合、サニャが3試合とあくまでサブメンバー。GKカバジェロは、リーグでは1試合しか使われておりません。ジェコ、ダヴィド・シルヴァ、コンパニなどの主力が欠けると、すぐにやりくりが難しくなるマンチェスター・シティは、年末年始のタイトなスケジュールや、欧州リーグとFAカップが重なってくる2月~3月を順調に乗り切れるのでしょうか。

大ピンチだったチャンピオンズリーグは、ローマに勝てば決勝トーナメントに進出できるかもしれない、というところに漕ぎつけました。プレミアリーグのチェルシーとの6勝ち点差は、数字上は充分逆転可能。FAカップはこれからで、トレブル(三冠)達成の可能性も残っています。今季のチャンピオンズリーグで上位進出を果たし、プレミアリーグ連覇まで持っていければ、来季はペジェグリーニ監督続投もあるでしょう。次の決算ではライバルのマンチェスター・ユナイテッドを売上で追い抜き、利益を出しながらのクラブ運営、あるいはさらなる大物獲得による真の欧州トップクラスへのチャレンジというステップに踏み出すものと思われます。

私の予想は、「優勝はチェルシーだが彼らは3位は外さない。ただし、アグエロがシーズンを通じて元気ならば」です。昨季同様、プレミアリーグ上位対決の勝ち方を知っているこのチームは、主力が揃えばチェルシー以外には負けないのではないかと思います。しかし一方で、昨季よりもムラが目立つのも確かで、メッシやクリスティアーノ・ロナウドの域に迫りつつあるのではないかという目覚ましい活躍をみせているエースストライカーを失えば、取りこぼす試合も増えるでしょう。ヤヤ・トゥレの調子が上がってきたのは好材料ですが、昨季の爆発的な得点力を期待するのは酷ではないでしょうか。チームのゴールの4割をひとりで稼いでいるアグエロの貢献度が、マンチェスター・シティのプレミアリーグにおける最終着地に大きく影響するのではないかと思います。

「やっぱりマンチェスター・シティは強かった」というハッピーエンドを迎えるのか。チャンピオンズリーグを早々と終え、負傷者の影響で失速してマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルの後塵を拝するという信じがたい結末となるのか。タイトな年末年始の直後に、エヴァートン、アーセナル、チェルシーの難敵3連戦が控えるマンチェスター・シティにとって、スタメンに頭を悩ませそうなこの12月は、まさに「師が走る」重要な1ヵ月です。

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“650億円超えは過去最高収益!少数精鋭のマンチェスター・シティは、今季どこまで勝てるのか!?” への5件のフィードバック

  1. せお より:

    更新お疲れ様です。

    おそらくアグエロが抜けたとしてもなんだかんだ2位につけるでしょう。シティがとりこぼしたとしても今季のアーセナル、ユナイテッド、リバプールはお付き合いしてしまうとおもいます。ただ、3位以下は激戦ですね。先の3チーム+スパーズ、セインツ、トフィーズはかなり終盤まで混戦を続けそうな予感がします。
    それにしてもチェルシーの無敗優勝だけは見たくないなぁ…

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    エースがいなくなれば取りこぼすのはどこも同じだと思います
    シティがアグエロにとても依存してるのは確かですが
    ヤヤトゥーレはアフリカネーションズカップがあるので離脱しますよね
    やっぱりチェルシーの優勝の可能性は高いですかね

  3. makoto より:

    せおさん>
    アグエロという大きな存在が抜けたら、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドにかわされるのではないかと思っています。「私見です」「感覚です」としかいえず、根拠が弱いので、本編で書けませんでしたが。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    優勝はチェルシーじゃないでしょうか。彼らが、他のクラブ以上に崩れるのは考えづらいですね。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    エースがいなくなれば取りこぼすのはどこも同じだと思います
    シティがアグエロにとても依存してるのは確かですが
    ヤヤトゥーレはアフリカネーションズカップがあるので離脱しますよね
    やっぱりチェルシーの優勝の可能性は高いですかね

  5. アルゲンダビス より:

    マンチェスターシティを検索してたらたどり着きました。
    アグエロ、どのくらいかはわからないですが、離脱してしまって残念です。ローマ戦だけじゃないですが、みんな頑張って何とか…

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