イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録 | プレミアリーグの最新情報ブログ

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

史上初の公式戦15連勝。堅守と得点力を両立させるペップの新戦略を徹底分析!

マンチェスター・シティが、イングランドでは史上初の公式戦15連勝という記録を達成しました。過去のレコードホルダーは、1891-92シーズンのブレストンと、1987-88シーズンのアーセナル。両者ともリーグと国内カップ通算で14連勝したのに、トロフィーを得ていません。前者はサンダーランドの後塵を拝し、後者は6位。129年も破られていなかったレコードを更新したマン・シティには、プレミアリーグ制覇が期待されています。

11月21日のプレミアリーグ9節でトッテナムに敗れてから、公式戦22戦連続無敗で、リーグは14戦負けなし。15連勝中は40ゴールを決めていますが、10回のクリーンシートと失点わずか5という守備の数字のほうがインパクトがあります。この間のアグエロはノーゴールで、直近6試合はデブライネを欠いているという事実を確認すると、ペップ・グアルディオラという稀代の名将に底知れぬ恐怖を覚えます。

10年の長きに渡ってチームを支えたダヴィド・シルヴァがスペインに帰り、絶対的レギュラーだったラポルテがリーグ戦の先発6試合に留まっているシーズンに、大記録を達成するとは…!このたびの立役者として紹介したい選手が、4人います。秋以降のCBコンビと新機軸を打ち出したSB、そして絶好調のベテランMFです。

今季の4バックを統率しているのは、夏にやってきたルベン・ディアス。11月末にレギュラーポジションを奪取したジョン・ストーンズとのコンビは鉄壁です。ベンフィカから移籍した23歳のCBは、デュエルと空中戦に滅法強いのがセールスポイント。15連勝中に、オンターゲットを4本許した試合がアストン・ヴィラ戦しかないのは、彼の的確な判断によるところが大きいのではないかと思います。

ジョン・ストーンズのタックル数は10回で、ショットブロックは7回しかありません。彼の真骨頂は、SBの負担を軽減するカバーリングと、前線を動かすフィードです。今季プレミアリーグNo.1のパス成功率93.8%という数字を出せば、多くのプレミアリーグファンが納得するのではないでしょうか。彼のバックアップがあるからこそ、右SBのジョアン・カンセロがインサイドMF、アンカー、トップ下をすべて兼任しているかのようなミラクルを披露できるというわけです。

ジョアン・カンセロが中盤に厚みを持たせると、守備の負担から解放されて前線に上がれる選手が生まれます。デブライネの穴を完璧に埋めているのは、イルカイ・ギュンドアン。直近のプレミアリーグ11試合で9ゴール1アシストというスタッツは、アグエロの不在までカバーしているといっても大げさではないでしょう。

15連勝中のマフレズとベルナルド・シウヴァは、ともに1ゴール2アシストとゴールに絡むプレイが少ないのですが、左右からカットインするスターリングとフォーデン、グラウンダーが出てくるタイミングで必ず中央に走り込んでくるギュンドアンによって、マンチェスター・シティは序盤の得点力不足を解消しました。

開幕からのプレミアリーグ12試合を5勝5分2敗とスロースタートだったマン・シティが、堅守をベースに最強の座を奪還できたのは、ジョアン・カンセロがめまぐるしくポジションを変える新たな戦術が定着したからでしょう。「スカイスポーツ」のアダム・ベイト記者が「ジョアン・カンセロのようなタレントをどうやって発掘したのか」と問うと、ペップの答えは「彼がそんなプレイをしているのは見たことがない」だったそうです。

「トレーニングセッションとゲームで、彼の動きとコントロール、チームメイトとの連携をチェックした。後方の選手は、こういったプレイはできないものだけど、彼はワイドに張れるうえに、中盤でプレイするスキルもある。ダニーロはできた。ファビアン・デルフは並外れていた。ジンチェンコもいけるね」

「ときどき、そういう資質が必要になることがあり、彼らはできると信じていた。われわれは彼らと会話する。説明する。難しいと気づくこともあるけど、できると信じて前向きに取り組む選手にはまかせるよ。彼らにはクオリティがあるのだから」

マンチェスター・ユナイテッド戦では左サイドで直線的に動き、WBA戦はインサイドMFのように前に飛び出し、リヴァプール戦は右サイドと中盤を広範囲にカバー。ハードマークができるCBと、パスワークが身上のCBの後方支援を得たSBが中盤を自在に動くことで、セントラルMFだったベテランがゴールゲッターとしての才能を開花させました。連勝は続くのか、止まるのか。マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、トッテナム、エヴァートン、アーセナル、ウェストハムのアップセットを期待したいのですが…。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“史上初の公式戦15連勝。堅守と得点力を両立させるペップの新戦略を徹底分析!” への1件のコメント

  1. ペップの街 より:

    更新有難うございます。記録ラッシュの17−18シーズンの印象が強烈でしたが、今季のチームの連勝記録更新には驚きです。Makotoさんが取り上げた4人はいずれもマンシティに来てから更に成長・大化けしたプレーヤーですからペップは監督冥利に尽きるでしょうね。

コメントを残す