マン・シティもクラブレコードの700億円超え…マンチェスター勢の決算数字を比較してみました!
ペップ・グアルディオラ監督のプレミアリーグ初年度は無冠に終わりましたが、ライバルのマンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグ6位ながらもEFLカップとヨーロッパリーグに優勝しています。これに伴うテレビ放映権料やマッチデー収入の増加もあって、彼らの総収入はクラブレコードの5億8100万ポンド(約866億円)。両者の差は1億ポンドほど開いておりますが、絶好調のマンチェスター・シティはチャンピオンズリーグにおける収入増も期待され、1年後にはギャップはさらに詰まっているでしょう。ここからは、プレミアリーグNo.1の隣町のクラブと比較しながら、マンチェスター・シティの収益の現状を確認していきたいと思います。
2016-17シーズンは、3年契約で1兆2000億円を超える巨額のテレビ放映権料が分配される最初の年です。マンチェスター・ユナイテッドは38%UPの1億9400万ポンド(約289億円)、マンチェスター・シティは26%UPの2億300万ポンド(約303億円)。両者の伸び率の差には、ヨーロッパリーグと国内カップ制覇で試合数が多かったチームと、2015-16シーズンにCLベスト4でベースが高かったチームという違いが反映されています。マンチェスター・ユナイテッドはコマーシャル収入が多く、2億7550万ポンド(約410億円)を稼いでいるのに対して、マン・シティのほうは2億1800万ポンド(約325億円)。オールド・トラフォードに75800人を入れられるクラブは、マッチデーに1億1200万ポンド(約167億円)を得ており、55000人のエティハドで5190万ポンド(約77億円)のクラブを大きく引き離しています。
マンチェスター・シティがコマーシャル収入を23%も成長させているのに対して、マンチェスター・ユナイテッドは2.7%しか伸びておらず、今後はここが詰まっていくのではないかと思われます。カルドゥーン・アル・ムバラク会長は、「フィールドにおける成功と財務の持続可能性は、両立していなければならない。このままうまくいけば、フットボールオーガニゼーションとオフフィールドビジネスは、われわれがさらに強化・成長し続けるための適切なシンメトリーとバランスを持っているといえる」と、さらなる伸びしろについて語っています。さらに特筆すべきは、ユースチームの強化です。アカデミーは昨季、9つのトロフィーを獲得。ムバラク会長は「とりわけフィル・フォーデンとブラヒム・ディアスは、若手選手の能力開発において長期的な持続可能性の柱となっている」と2人のタレントをリスペクトしています。
ひと頃は人件費がクラブの総収入を上回っていたクラブは、適正な人材配置、収益性の向上、アカデミーの整備を的確に進め、高額選手を買うばかりでないチーム強化に舵を切っています。クラブ経営力は、マンチェスター・シティがプレミアリーグNo.1でしょう。ここまで成長を遂げた彼らが未だにライバルクラブに劣るのはスタジアムの熱気ですが、いずれは地元出身のスター選手がエティハドを盛り上げてくれるものと思われます。ペップのコンセプトが浸透し、快進撃を続けるクラブはどんな成長曲線を描くのでしょうか。引き続き、彼らの動向に注視していきたいと思います。
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お早うございます。
マンチェスターシティは今年になって10勝1分とはまだ負け知らずとはずば抜けて強いです。強いだけではなくて経営もきっちりされていますね。Jリーグでも毎年負債を抱えるチームが出ている中で3年連続で負債がない所は健全です。収入源のほとんどはテレビの放映権料なのですね。またブログ訪問させていただきます。
しゃんしゃんさん>
経営的にも順調にみえます。ファン層の拡大が課題ですね。今後ともよろしくお願いいたします。