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デブライネの穴を埋めた男…今季のマンチェスター・シティはベルナルド・シウヴァに注目!

昨季プレミアリーグで37試合8ゴール16アシストのケヴィン・デブライネは、14試合1ゴール0アシスト。9ゴール11アシストだったダヴィド・シルヴァも、プレミアリーグ26試合6ゴール6アシストと数字を落としています。主軸のスタッツがこれだけ悪化すれば、戦績が大きく落ちるのが普通ですが、マンチェスター・シティは24勝2分4敗でリヴァプールと首位争いを展開。2敗でフィニッシュした2017-18シーズンほどの絶対的な強さはありませんが、30勝の大台は越えてきそうです。夏のMF補強はゼロだったペップは、どんな魔法を使ってチームのクオリティを維持したのでしょうか。最も大きな変化は、ベルナルド・シウヴァの本格化です。

今年のチームを牽引しているのは、ダヴィド・シルヴァの後継者と目されているポルトガル代表MFといい切っても差し支えないでしょう。入団初年度は先発15試合に留まりましたが、2年めは既に25試合でスタメン起用されています。「今のチームは、ベルナルドと残り10人で成立している。彼を外すのはほぼ不可能だ」と絶賛したペップは、ユーティリティ、チームプレー、運動量、戦術理解度、テクニックなどあらゆる面でワールドクラスと評価しています。

「これまで見てきたなかで、最高のタレントのひとりだ。3つ~4つのポジションでプレイできる。彼自身、8番と9番ではうまくいかないのをわかっているけどね」「今季の彼は、プレミアリーグのベストプレーヤーだろう。よく走るよね。彼と一緒にいられるなんて信じられないくらい幸せだ」

2017-18シーズンはプレミアリーグ35試合6ゴール4アシスト、今季は29試合5ゴール6アシスト。主要スタッツは大して変わっておらず、デブライネの穴はまったく埋まっていないと見る向きもあるかもしれません。そんな方々には、こちらの数字を見ていただきましょう。ビッグチャンスクリエイトは3回から10回にUP、2本しかなかったスルーパスは7。彼の真骨頂である正確なロングボールは、21本から64本へと3倍増です。

深い切り返しでDFをかわし、ゴールに向かうクロスを入れてくるのが最も危険な瞬間。ウイングをまかせれば、サラーに負けない鋭さで中に斬り込み、真ん中に入ると広い視野を活かした危険なパスが左右に通ります。右サイドが主戦場ですが、最近はしばしば左サイドへも出没。レロイ・サネの出番を減らしたベルナルド・シウヴァは、「サイドにいるプレーメイカー」という新境地を開拓したといえるのかもしれません。リヴァプールとの天王山では、プレミアリーグ最長の13.7kmを走破し、貴重な勝利に貢献しました。まさにチームのエンジン。マン・シティが優勝したら、MVPに指名したくなる獅子奮迅の活躍ぶりです。

ペップが彼を溺愛するのは、フットボーラーとして一流という理由ばかりではないでしょう。控えにまわされても文句をいわずに黙々とトレーニングを続け、いじられキャラでロッカールームの笑いの中心となる人柄も、今や欠かせないパーツなのだと思われます。デブライネやフェルナンジーニョが不在のマン・シティがなぜ強いのか不思議と感じていた方は、残り8試合は20番を追いかけてみてください。サラー、エジル、ウィリアン、アレクシス・サンチェス、デル・アリのいいところをミックスしたようなオールラウンダーが、いかにチームに貢献しているかを目の当たりにするはずです。(ベルナルド・シウヴァ 写真著作者/Антон Зайцев)

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“デブライネの穴を埋めた男…今季のマンチェスター・シティはベルナルド・シウヴァに注目!” への2件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    昨季から格段に成長してチームにフィットしてますね。
    オーバーワークにならないか心配してますが、ダヴィド・シルバの後継争いではフォーデンより一歩抜きん出てますし、ご指摘の通りウィングもこなすので本当に有用なプレーヤーです。
    正念場(毎月そう言ってますが)の4月も乗り切って欲しいです。

  2. シティファン3年目 より:

    「デブライネの穴を埋めた」では褒めたりない活躍っぷりです。シティのフットボールのレベルを引き上げたと言っていいでしょう。
    「サイドにいるプレーメイカー」、素晴らしい表現だと思います。昨季は、ただウィングに置かれたミッドフィルダーだったのが、今季は完全に昇華しました。ベルナルド、スターリング、ラポルト、彼らの今季の継続性は圧巻です

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