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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

それなら彼を獲ってほしい…地元メディアの記事から想像する「ポール・ポグバがいない世界」

3日前に投稿した「マンチェスター・ユナイテッドの補強戦略が当たり始めた理由」という記事のなかで、「景気よくお金が使えないなら、獲得してほしいのはグリーリッシュ、ベリンガム、トーマス・ムニエ」と書いたのですが、ポール・ポグバがユーヴェかレアル・マドリードに移籍するとなれば話は変わります。今季プレミアリーグで7試合出場に留まっている6番は、相変わらず移籍の噂が絶えず、フランスメディア「レキップ」は「7200万ポンド(約94億円)でユヴェントスに復帰寸前」と煽っています。事実なら、寂しい話です。2016年にイタリアから戻ってきた天才肌のプレーメイカーは、プレミアリーグ制覇を味わうことなく、「彼のシーズン」といわしめるパフォーマンスもないまま、オールド・トラフォードに別れを告げるのでしょうか。

オーレ・グンナー・スールシャール監督は、ブルーノ・フェルナンデスとポグバのパートナーシップに期待しているといわれていますが、エド・ウッドワードCEOとともに試みている説得が実を結ぶかどうかはイーブンのようです。ポグバについて、いいたいことを並べると止まらなくなりそうですが、ここはひとまず吞み込み、「彼のいない未来」について考えてみたいと思います。

7000万ポンドからの資金を得られるなら、グリーリッシュに加えてもうひとり、ワールドクラスを連れてきてほしくなります。8900万ポンド(約116億円)からいかに下げられるかが成否を決めるカリドゥ・クリバリか、1億ポンド(約131億円)が必要といわれるジェイドン・サンチョか。6180万ポンド(約81億円)で合意に達したと報じられたリヨンのムサ・デンベレを交えた三択は、悩ましいテーマです。

今季プレミアリーグのスタッツを見れば、最大の課題がマンチェスター・シティの2/3に満たない44ゴールであるのは明確です。リンデロフやバイリーに不安があるとはいえ、6月に29歳になるCBにポグバを獲得したときと同じ額を張るのは抵抗があり、ナポリの譲歩が得られないならクリバリは諦めたほうがいいでしょう。ポグバを手離すという決断をするなら、今後10年はクラブを背負って立つ存在になってくれそうなジェイドン・サンチョに、思い切ってアタックしてみてもいいのではないでしょうか。「マンチェスター・イブニング・ニュース」のドミニク・ブース記者は、前線の3つのポジションを彼を加えた6人で奪い合うプランを推しています。

「多くの人々が、7300万ポンドでインテルに移籍したロメウ・ルカクの代役を獲らなかったことを疑問視した」「イガロの長期的な将来が疑わしいため、ユナイテッドは新たなストライカーとの契約にサインすると目されている」「トッテナムのハリー・ケイン、RBライプツィヒのティモ・ヴェルナー、ムサ・デンベレをチェックしてきたが、マンチェスター・イブニング・ニュースは右ウイングこそがトランスファーにおける最優先だと理解している」「スールシャールのなかには、マルシアルが中央で印象的な役割を果たすという信念があるのは明らかで、ラシュフォードが左ウイングのオプション、サンチョが事実上の右のチョイスとなる」
(マンチェスター・イブニング・ニュースの5月18日付記事「Manchester United could have six players competing for three positions」より)

イガロが残るとすれば、ラシュフォード、マルシアル、ジェイドン・サンチョ、グリーンウッド、ダニエル・ジェームズと合わせて6人でFIX。すべてのポジションに2人を配しているマンチェスター・シティと伍する充実度となります。プレミアリーグで初めて開幕から戦うブルーノ・フェルナンデスのカリスマと、グリーリッシュの的確なパスワークがあれば、攻撃のパワーアップは間違いなし。「ブルーノ・フェルナンデスに、ポール・スコールズのようにボックスに入ってシュートを打つべきだといわれた」と語るフレッジや、ミドルの精度が上がりつつあるマクトミネイのパフォーマンスが上がれば、リヴァプールやマン・シティと同等のゴール数を稼げるのではないでしょうか。

地元メディアのレポートをベースにイメージを膨らませていくと、ポグバの後釜としてグリーリッシュを押さえて前線にひとり足せれば、より攻撃的なチームに仕上がるのではないかと期待感が高まってきました。今季プレミアリーグでTOP4フィニッシュを果たし、来季は勝負といきたいところであります。スールシャール監督とエド・ウッドワードCEOの立ち回りに注目…いや、そのポジションも「ポチェッティーノ監督と新スポーツディレクターの」としていただきたいのですが、いかがでしょうか!?


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