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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

幸運な2点を守りきれず…マンチェスター・ユナイテッド、命拾いでFAカップ再試合!

FAカップ準々決勝、オールドトラフォードで戦ったマンチェスター・ユナイテッドは、5日前の悪夢を再現するかのようなホームチームらしくない試合運びで、危うく消える寸前まで追い込まれました。ラスト10分はチェルシーの攻勢にアップアップとなり、結局2-2ドロー、再試合。次戦はチェルシーのホーム、スタンフォード・ブリッジで雌雄を決することとなります。

試合開始10分で2-0と、願ってもないスタート。しかしこの2点は、いずれも狙って打ったシュートではありませんでした。4分のチチャリートのヘッドは高く上がり、いい角度でGKチェフの頭を越えてゴールイン。10分のルーニーの左サイドからのFKは、競り合いのなかでDFの頭をかすめて直接ゴール右隅へ。ラッキーな2発で試合を優位に運べるはずのマン・ユナイテッドですが、ピリッとしません。香川が機能していたのは前半の途中まで。前に上がるとボールは出ず、下がってもらっても出しどころがなく、ダイレクトでDFにさばくのみ。チームも全体的にボールの取られ方が悪く、連携ミスからインターセプトされる形が多かったので、マタやラミレスのドリブルの餌食となります。それでも前半はこらえていたのですが、後半になると完全にチェルシーペース。52分にチェルシーが先に動き、ランパードとモーゼスを下げ、ミケルとアザールを投入。ミケルが中盤を安定させ、アザールがラファエウとのマッチアップに完全に勝ったことで、さらにマンチェスター・ユナイテッドは守勢にまわります。チチャリートは完全に気配を消し、香川の左サイドから再三侵入を許し、ボールのさばきが遅いクレバリーが狙われ、獲ったら素早く左右にはたかれ、そこからゴール正面でフリーで持たれる形が急増。前半でナニを負傷で代えているので、切れるカードは2枚のみ。さあ、どうする?

この日の采配は、チェルシーのベニテス監督が圧勝でしたね。サー・アレックスの仕切りはことごとく空振りに終わりました。58分、アザールの美しいコントロールシュートがデヘアの頭上を抜けて右サイドネットに吸い込まれると、チチャリートをファン・ペルシに代え、ルーニーを左に、ノーウィッチ戦よもう一度とばかりに香川をセンターへ。しかしこれも、明らかに調子を落としているファン・ペルシが何もできず、香川にいいボールが出ず、機能しないまま事態を悪くします。そしてついに68分、ラミレスのゴール正面からの左足グラウンダーシュートが枠を捉え、同点。ゴール左隅を狙ったボールが微妙にはずみ、手に当てたデヘアも弾ききれませんでした。攻めのカードは裏目。このままだと逆転まであります。チェルシーの攻めは絶えません。マンチェスター・ユナイテッド、絶体絶命!

73分、最後のカードは守りのカード。香川をウェルベックへ代えて前線からのチェック強化を図ります。しかし、スペースだらけの間延びした中盤では、1人代えたくらいではさすがに追いかけきれません。ボールを獲っても前につなげず、それでも点を獲ろうと前がかりになるので後ろが空き、そこをマタやアザール、ラミレスにいいように突かれます。そして試合終了直前、ゴール前5メートルでマタがDFを交わしてどフリー、利き足の左でシュート!瞬間「あ、負けた…」と絶望しましたが、なぜかボールは枠の外へ。リプレイを見ると、いっぱいに伸ばしたデヘアのつま先に当たって微妙にコースが変わり…。何とかドロー、いや、ホントに疲れ果てました。ホームで2戦連続逆転負けだけは勘弁してほしかったです。再試合、ロンドンでチェルシーと戦うのはハードですが、身から出たサビ。ここを切り抜け、今季こそ2冠を獲ってほしいです。ふう。

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