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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

キーマンはプレーメイカーとセントラルMF!マンチェスター・ユナイテッドの復活を振り返る。

7週間前までは、絶不調でした。11月2日の7節終了時は、2勝1分3敗でプレミアリーグ15位。「負ければ監督解任」と報じられたエヴァートンとのアウェイゲームを1-3で制すると、7試合で6勝1分の快進撃が始まり、14節では8勝2分3敗で3位にジャンプアップしました。首位リヴァプールとの差は5ポイントですが、こちらの消化試合がひとつ少なく、バーンリーとのホームゲームで3ポイントを取れれば彼我の差は2ポイントに詰まります。マンチェスター・ユナイテッド、復活。開幕から酷評を繰り返していたロイ・キーンが、ついに掌を返しました。

「これまでの数ヵ月、とりわけホームゲームの結果を厳しく批判されてきた。私もそのひとりで、最終ラインとGKについて厳しい批判をさせてもらった。チームの方向性は誤っているのではないか、と」
「しかし、この試合(対リーズ、6-2)は、批判する人々が間違っていると証明した。おそらく、このグループはこれからもいけるだろう。彼らは勝ち続けている。スロースタートだったが、今のユナイテッドは最高のポジションにいる。依然としてリヴァプールがベストだが、彼らに近づく最高のチャンスを想像だけで終わらせる理由はない」

最初の6試合で9ゴールに留まっていたチームは、その後の7試合で19ゴールを挙げ、リヴァプールの36ゴールに次ぐ28ゴールを決めています。快進撃を演出したのは、ブルーノ・フェルナンデス。プレミアリーグ7節までで3ゴール2アシストだったプレーメイカーは、13試合9ゴール5アシストという出色のスタッツを残し、速攻主体のアタックをけん引しています。ビッグチャンスクリエイトは8回、スルーパス7本はモー・サラーに次ぐプレミアリーグ2位。6発圧勝のリーズ戦では、開始早々にマクトミネイのミドルをアシストした後、マルシアルが競ったこぼれ球をフォローしてマルセロ・ビエルサを落胆させる3ゴールめをゲットしました。

ブルーノよりも低調なスタートを切ったマーカス・ラシュフォードも、直近4試合で3ゴール1アシストと復活。スランプの象徴だったアントニー・マルシアルは、未だ1ゴールで本領発揮とはいえませんが、リーズ戦では2アシストとPK奪取でゴールラッシュに貢献しています。2-0で負けていたサウサンプトン戦で2ゴール1アシストを決めたエディソン・カバーニは、いい補強だったのではないでしょうか。ドルトムントのジェイドン・サンチョがノーゴールとスランプに陥っているのをみると、バタバタだった夏のマーケットも結果オーライと評価していいでしょう。

中盤に目を向けると、プレミアリーグ3位でフィニッシュした昨季よりも格段によくなっているのは、フレッジ&マクトミネイのセントラルMFコンビです。運動量豊富なブラジル人は、ドリブルで攻め上がって前線にパスを送るシーンが増え、タックル成功26回はビッグ6のMFではメイソン・マウントの29回に次ぐ数字です。リーズ戦の開始3分で2ゴールというプレミアリーグレコードを記録したマクトミネイは、これぞボックス・トゥ・ボックス。スールシャール監督は、「フィジカルモンスターで空中戦に強く、タックルもいい。4人のDFをサポートしてくれている」と激賞しています。

目下の課題は、最終ライン。リヴァプールに迫るためには、ワン=ビサカとリンデロフのサイドを安定させる必要があります。アウェイで6戦連続の逆転勝利は、ファーガソンのDNAと拍手したくなる結果ではあるのですが、プレミアリーグで優勝するチームの基本は先制、追加点、ペースダウン、逃げ切りです。次節はレスターとのアウェイゲーム。2位と3位の直接対決は、チャンピオンへの挑戦権を争う一戦という位置づけです。両者ともにカウンターを武器としており、先に決めたほうが相手に持たせて優位に立つのではないでしょうか。レスター、ウルヴス、ヴィラと続く難敵3連戦を全勝して、リヴァプールとの決戦を迎えたいのですが…。


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