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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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マルティネッリ負傷退場、GKファンブル…トラブル連発で4失点のアーセナル、カラバオカップ敗退!

プレミアリーグ2019-20シーズンの28節は、途中出場のダヴィド・ルイスが25分で退場となる大混乱で、3-0完敗。今季の初戦は、4ヵ月前と同様にスターリングに先制されて1-0の惜敗。ミケル・アルテタは、ペップ・グアルディオラのチームと2度戦い、いずれもゴールを決められずに敗れています。カラバオカップ準々決勝は、エミレーツでの初対決。リベンジを果たしたいところですが、プレミアリーグで7試合連続勝利なしのチームは、この間3ゴールと得点力不足に悩まされています。

アーセナルのゴールマウスに立つのはルナルソン。ガブリエウ・マガリャンイスの左右ににムスタフィとコラシナツが入り、右WBはセドリク・ソアレス、2列めにウィロック&マルティネッリと国内カップ仕様のメンバーです。プレミアリーグ暫定8位と苦戦しているペップのほうは、GKステッフェンと左SBジンチェンコ以外は主力を起用。出番が減っているラポルテとフェルナンジーニョにとっては、好調をアピールしたい一戦です。

勝負のポイントをできるだけ後ろに持っていきたかったはずのアルテタ監督は、開始3分でゲームプランを壊されてしまいました。左サイドを上がったジンチェンコがニアに入れたクロスに、ムスタフィは反応できず、ルナルソンの飛び出しも遅れました。GKの前に入ってヘディングを叩きつけたのは、プレミアリーグでは2ゴールに留まっているガブリエウ・ジェズス。反撃に転じたいアーセナルは、デブライネが不在のチームに中盤を支配されています。

6分にフェルナンジーニョがクロスに打ったミドルは、惜しくもファーポストの外。ラカゼットが頭に当てたCK以外に、ガナーズのシュートチャンスはなく、マンチェスター・シティの右からのクロスへの対応を迫られています。22分、右からのCKで競り勝ったラポルテのヘッドは、ポストすれすれにアウト。24分にボックス手前から狙ったマフレズのFKは、壁に阻まれました。押されていたガナーズが追いついたのは31分。左からゴールラインまで抉ったマルティネッリの美しいクロスがラカゼットに届き、完璧なヘディングシュートがゴール左隅に吸い込まれました。

40分には、ボックス手前から縦に出たボールをムスタフィが止めきれず、左から入ってきたガブリエウ・ジェズスがルナルソンと1対1。43分に左サイドのマルティネッリが縦パスでラインの裏に出た数秒が、アーセナルが最も勝利に近づいた瞬間だったのかもしれません。19歳のストライカーと控えGKの勝負は、残酷な結果となりました。脛を痛めてしまったマルティネッリは、後半が始まって間もなく、メディカルスタッフに肩を支えられてピッチを離れました。

イーブンで踏ん張っていたアーセナルが敗戦に向かったきっかけは、54分のルナルソンのファンブルでした。正面に飛んできたマフレズのFKを後ろに逸らしてしまい、1-2。その5分後、左サイドに流れたフェルナンジーニョから斜めのパスが入り、ボックスに駆け込んだフォーデンが飛び出したルナルソンの上を抜くループを決めました。73分、ショートコーナーからフォーデンが絶妙なクロスを上げると、ラポルテがヘッドを叩きつけて1-4。両手を高く上げて叫んでいたムスタフィは、オフサイドではないとわかっていたはずです。

準決勝進出は、4連覇をめざすマンチェスター・シティ。クロスをパンチされた後、ボールの落下点を見て最適なポジションに入り、縦にもって2度めをラカゼットに合わせた天才マルティネッリのプレイが脳裏に焼き付いています。彼のリタイアから5分で致命的なミス、さらに5分で2点差。予定外の交代カードを使った直後に2発は、指揮官にとって厳しい展開でした。

マルティネッリの負傷は、夏に痛めた膝のトラブルではなくGKとの接触に起因するものと聞いています。打撲ですめば、すぐに戻ってこられるでしょう。週末はチェルシーとのビッグロンドンダービー。マン・シティ戦をスルーした主力の奮起に期待しましょう。ふくらはぎを痛めたオーバメヤンが間に合うといいのですが…。


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