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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ヴァラン&マグワイアがダブルで離脱!スールシャールは、難敵4連戦を乗り切れるのか…!?

10月10日に開催されたUEFAネーションズリーグ決勝のスペイン戦に出場したラファエル・ヴァランは、ハーフタイムを迎える前にピッチに座り込んでしまい、43分にリタイア。マンチェスター・ユナイテッドの公式サイトは、「鼠径部の筋肉を損傷し、クラブでリハビリを開始した。数週間は休むことになるだろう」とアナウンスしています。レスター、リヴァプール、トッテナムと難敵が続く10月のプレミアリーグは、すべてアウト。11月6日のマンチェスターダービーにも間に合わない可能性があります。

9月末のアストン・ヴィラ戦でふくらはぎを痛めたハリー・マグワイアは、いつ戻ってくるのでしょうか。インターナショナルブレイク中は、スールシャール監督に取材できないため、状況がわかるのはレスター戦を控えたプレスカンファレンスになります。

レギュラーCBを2人とも欠くことになれば、代役はリンデロフとバイリーか、あるいはマクトミネイか。ブレンダン・ロジャースもフォファナとジョニー・エヴァンスを失っており、昨季プレミアリーグの5位と2位の対決は、派手な撃ち合いになるかもしれません。

最終ラインの相次ぐアクシデントは激痛ですが、マーカス・ラシュフォードの復帰という朗報もあります。先週の水曜日に行われたブラックバーンとのフレンドリーマッチで先発出場したストライカーは、さっそくゴールをゲット。「いい感じだね。ピッチに戻る準備はできている。次の試合が楽しみだ」と語っていた10番は、キングパワーのゲームで後半から出場するのではないでしょうか。

開幕から2ヵ月で、正念場を迎えたスールシャール監督に策はあるのか。ペップ・グアルディオラ、トーマス・トゥヘル、ユルゲン・クロップとわが指揮官の最大の差は、キーマンを失った際のオプションのバリエーションです。

ヤングボーイズ戦で1発レッドのワン=ビサカが不在だったビジャレアル戦は、ジオゴ・ダロトがダンジュマに振り回されて大苦戦。CR7とポグバをベンチスタートとしたエヴァートン戦は、消極的なチームに付け入る隙を与えてしまい、ホームでドローに終わってしまいました。

ブルーノ・フェルナンデスを休ませたいとき、リンガードやファン・デ・ベークに代役が務まるのか。マクトミネイをCBに下げたら、ワン=ビサカやセントラルMFとの連携はどうなるのか。「いつものメンバー」が好調なら、無類の強さを発揮することもあるチームは、スタメンを少しいじっただけで全く攻められない集団に変身するリスクを抱えています。

ジェイドン・サンチョは未だフィットせず、ファン・デ・ベークのプレミアリーグ出場はわずか6分。リーグ戦3戦2発と好調のリンガードもトータル45分しかプレイしておらず、活かされているとはいえません。マルシアルとカバーニはフルタイムで機能する状態とは思えず、マタとバイリーは蚊帳の外。先を見越したターンオーバーや抜擢がないのも、大いに気になるところです。

とまあ、ネガティブな要素が多いマンチェスター・ユナイテッドですが、ここはひとつ、いいとこ探しをしながら前向きに応援いたしましょう。昨季プレミアリーグは7節まで3勝1分3敗。連勝スタートだったCLは、結局グループステージで敗退しています。まずまずのスタートだった今季は、戦力は間違いなく上がっており、しぶとく勝ち点を積み上げてくれると信じましょう。

ファーガソン勇退以降、2年連続でTOP4フィニッシュを果たした唯一の指揮官は、ピンチになると不思議な風に乗って解任ゴシップを吹き飛ばしてきました。今季もまた、選手たちの発奮によってまあまあなポジションをキープし、われわれをモヤモヤさせてくれるはずです。レスター戦は、目いっぱい応援します。ペップやトゥヘルがこのメンバーを率いたら、どんな戦い方をするのだろうという夢想を振り払いながら。


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