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複数メディアが合意報道!マンチェスター・ユナイテッドの時期監督はラルフ・ラングニック!?

「BBC」「スカイスポーツ」など複数メディアが「マンチェスター・ユナイテッドはラルフ・ラングニックと合意に至った」と報じています。プレミアリーグ12節のワトフォード戦で4-1と惨敗したクラブは、立て直しは難しいとみてオーレ・グンナー・スールシャール監督を解任。アシスタントコーチを務めていたマイケル・キャリックに暫定監督を任せながら、次期監督を検討しているといわれていました。

火曜日には、2020年までバルセロナで指揮を執っていたエルネスト・バルベルデとコンタクトをとったと伝えられましたが、続報はなし。昨季までリヨンにいたルディ・ガルシアも、名前が出ただけでした。対して、今回のラングニック招聘に関するニュースは、これまでのゴシップより具体的です。

「BBC」のサイモン・ストーン記者によると、プレミアリーグのクラブとドイツ人マネージャーの最初のコンタクトは、スールシャールの解任直後だったそうです。契約は、あくまでも6ヵ月。マウリシオ・ポチェッティーノやブレンダン・ロジャースを呼び寄せたい経営ボードは、意中のマネージャーをシーズン中に招聘するのは難しいと判断し、短期間でも受けてくれる監督を探していたようです。

ここで、ラングニックの経歴について、簡単におさらいしておきましょう。20代前半で選手としてのキャリアを諦め、ドイツの下部リーグのクラブを転々としていたマネージャーが、最初に脚光を浴びたのは2001‐02シーズン。ハノーファー96をブンデスリーガに昇格させたラングニックは、2004年9月にシャルケ04の監督に就任すると、リーグ2位という好成績でシーズンを終えました。

2006年から指揮を執ったホッヘンハイムは、ドリッテリーガ(3部)に所属していたのですが、2シーズン連続の昇格という離れ業を成し遂げました。彼の評価を揺るぎないものにしたのは、レッドブルグループです。2012年より、レッドブル・ザルツブルグとRBライプツィヒのスポーツディレクターに就任すると、速攻とハイプレスを軸としたサッカーを定着させ、トーマス・トゥヘル、ユリアン・ナーゲルスマン、ロジャー・シュミットらに多大な影響を与えました。

ライプツィヒではSD兼監督として、チームを欧州の常連に引き上げています。2020年の夏にドイツを離れ、今年の7月にロコモティフ・モスクワのスポーツおよびデベロップメントの責任者に就任したのですが、強引な改革に批判が集まっていると報じられていました。

本人とは合意に達したマンチェスター・ユナイテッドは、ヨーロッパリーグのロコモティフ・モスクワVSラツィオが終わるのを待っているといわれており、今日からクラブ間交渉が始まる見通しです。当初は、暫定監督という条件に難色を示したラングニックは、夏の退任以降も引き続きコンサルタントとしてクラブに残るという条件で納得したとのこと。ラングニックからポチェッティーノという流れなら、混乱なく立て直しを進められるのではないでしょうか。

話がまとまれば、プレミアリーグ14節のアーセナル戦からベンチに入ることになりそうです。スールシャールの指揮下でもカウンターに長けていたチームは、前で奪って速くゴールに辿り着くフットボールを実現できるのではないかと期待しています。まずは続報を待ちましょう。(ラルフ・ラングニック 写真著作者/Steffen Prößdorf)


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