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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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リサンドロ・マルティネスはシーズンアウト…負傷者続出のマン・ユナイテッドは難局を乗り切れるか?

ブレントフォードに1-0で勝ったのは、4月5日。最終ラインにヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショーが揃い、ラシュフォードの今季プレミアリーグ15発めが決勝ゴールとなった一戦でした。出場停止処分を喰らっていたカゼミーロと、負傷が癒えたエリクセンが復帰すれば、テン・ハフ監督は盤石の体制で戦えるはずでした。

それから10日もしないうちに、マンチェスター・ユナイテッドは別なチームになってしまいました。ブレントフォード戦の37分に、ルーク・ショーが痛めたのはハムストリング。続くエヴァートン戦の81分、ラシュフォードがやったのは内転筋です。好調のSBと絶対的なエースを失ったチームは、ELのセヴィージャ戦でも主力が立て続けにリタイアしてしまいました。

オールド・トラフォードにラ・リーガ13位を迎えたゲームは、ザビッツァーの鮮やかな2発でリード。順調だったマンチェスター・ユナイテッドは、足首に不安を抱えていたヴァランをハーフタイムに代えました。残り10分を切って、アントニーをペリストリにスイッチするまでは勝ちゲームだったのですが…。

マラシアの判断ミスで、ヘスス・ナバスにボールが渡り、高速クロスがオウンゴールにつながったのは84分。激痛のアクシデントは、その直後でした。ドリブルで前に進んでいたリサンドロ・マルティネスが、相手と接触することなく突如転倒。自力で立てなかったCBは、アルゼンチン代表のアクーニャとモンティエルに肩を支えられてピッチを後にしました。

昨夜になって「BBC」が、CBのシーズンアウトをTOPニュースとして報じています。中足骨の骨折で、全治2ヵ月半。3冠をめざしていたマンチェスター・ユナイテッドは、CL出場権の確保も怪しくなりました。セヴィージャで戦うセカンドレグは、ブルーノ・フェルナンデスが出場停止。プレミアリーグは、3ポイント差ですぐ下にいるスパーズとのアウェイゲームを残しています。

日曜日開催の31節の相手は、18位に沈むノッティンガム・フォレスト。夏と冬を合わせて30人を獲得したクラブは、6ヵ月前に就任したばかりだったフィリポ・ジラルディSDに不振の責任を取らせており、死に物狂いで向かってくるはずです。ガルナチョの復帰時期は未定。軽傷だったルーク・ショーと、膝を痛めていたマクトミネイが間に合うかどうかは未だわかりません。

マグワイアとリンデロフだけになったCBは、ルーク・ショーが加われば何とかなるか。リサンドロ・マルティネスのリタイアは最大の痛手ですが、彼が不在だった公式戦5試合は4勝1分けで、唯一2失点を喫したのはカンプ・ノウのバルサ戦です。ラシュフォードは、早ければEL準々決勝のセカンドレグに戻ってくるともいわれていますが、予断は許しません。

負傷者が減らないチームは、シーズンで最も重要な局面を迎えています。来週の木曜日にセヴィージャとの決戦。日曜日はブライトンと戦うFAカップ準決勝で、その4日後にはトッテナムとのシックスポインターが控えています。全勝ならTOP4フィニッシュに近づき、3冠チャレンジ続行。すべて落とせば、来季もELで戦うことになるかもしれません。

プレミアリーグで最もタイトなスケジュールを強いられているマンチェスター・ユナイテッドは、難局を乗り切れるでしょうか。「われわれは優秀な選手を揃えており、ケガや出場停止というような問題があっても、対応できるだけの層の厚みがある」。今はただ、就任初年度にカラバオカップを制した指揮官を信じるしかありません。


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