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緊縮予算のマンチェスター・ユナイテッド、放出候補といわれる8人がうまく売れたら総額は?

マンチェスター・ユナイテッドの強化プランは明快です。ストライカーのトップターゲットは、アタランタのラスムス・ホイルンド。昨シーズンのセリエAで32試合9ゴールというスタッツを残した20歳のストライカーとは、1年の延長オプション付きの5年契約で合意と報じられています。

アタランタには正式なオファーを提示しておらず、ジョン・マータフFDが交渉を続けています。イタリアのクラブの希望額は8000万ポンド以上で、マンチェスター・ユナイテッドは6000万ポンド(約109億円)が上限。欧州の主要リーグで1年しか実績がない選手ゆえ、6000万でも高すぎるように感じられます。

ストライカーのお値段といえば、スタッド・ランスにローン移籍して、リーグアン37試合21ゴールのフォラリン・バログンは5000万ポンド程度で獲れるようです。アーセナルのFWにアプローチしないのは、テン・ハフ監督が求めるタイプではないということでしょうか。現状は、ホイルンドを巡るタフな交渉を継続しつつ、コロ・ムアニなど次善策を視野に入れている状況です。

夏の予算が1億2000万ポンドしかないクラブは、メイソン・マウントとアンドレ・オナナで1億200万ポンドを使っています。ホイルンドに加えて、フィオレンティーナのMFソフィアン・アムラバトまで押さえるなら、余剰戦力の売却のスピードを上げるべきでしょう。現状は、アレックス・テレスとエランガの売却で1900万ポンドを手に入れただけです。

地元メディア「マンチェスター・イブニングニュース」が挙げていた売却候補10人から、既に決まった2人を引くと8人。売りやすい順に並べると、フレッジ、ディーン・ヘンダーソン、マクトミネイ、ブランドン・ウィリアムズ、バイリー、マルシアル、ファン・デ・ベーク、マグワイアといったところでしょうか。

フラムやガラタサライのオファーが、希望額の2000万ポンドを切っていたフレッジは、他からも声がかかるでしょう。ディーン・ヘンダーソンも、3000万ポンドという自らの値付けにこだわらなければ引き合いがあるはずです。26歳のマクトミネイも3000万の価値ありといわれていますが、興味を示しているハマーズとディールを成立させるなら、値下げが必要になりそうです。

契約が残り1年となったバイリーとブランドン・ウィリアムズは、アピールできる材料がなく、2人合わせて1000万ポンド程度に落ち着きそうです。過去2年で7回も負傷しているマルシアルと、3度の大ケガによって出番を減らしたファン・デ・ベークは買い手が付くかどうか。マグワイアを投げ売りしたら、代役となるCBの獲得費用のほうが高くなりそうです。

直近の報道からソロバンを弾くと、マグワイアを除く7人がすべて売れても1億ポンド程度。フレッジとマクトミネイを両方手離すのはリスキーで、総額7000万ポンドなら成功でしょう。これに予算の残り2000万と既に売却した2人を足し込むと、1億900万ポンド。アムラバトの3000万を引くと7900万ポンド…。

固定人件費の減額を考慮しないアバウトな計算で恐縮ですが、うまくいっても8000万も残らないとすれば、「ストライカーは6000万まで」は妥当ですね。ヴェンゲルのやりくりを知る者としては、アーセナルが1億ポンドの選手をゲットし、われわれが予算を気にする時代が来るとは…といった感懐があります。やはりエドゥは素晴らしいですね。


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