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新たなCEOの次は…マンチェスター・ユナイテッドがニューカッスルのアシュワースSDにアプローチ!

クリスマスイヴの合意発表から52日。イネオスグループの会長兼CEOサー・ジム・ラトクリフによるマンチェスター・ユナイテッドの株式取得が、プレミアリーグとFAから承認されました。総額10億3000万ポンド(約1946億円)で手に入れたのは、グレイザーファミリーが保有するB株の25%と、ニューヨーク株式市場に上場されているA株の25%。1株あたりのお値段は約26ポンドです。

これまで69%を占めていたオーナーは過半数をキープしていますが、クラブ運営の主導権はイオネスグループに移行されます。プレミアリーグの承認条件は契約の完了となっており、正式決定は本日の予定です。発表された額には、オールド・トラフォードのインフラ投資2億3600万ポンド(約446億円)が含まれており、雨漏りしていた天井の補修が進むのは喜ばしい限りです。

サー・ラトクリフの合意報道から4週間後の1月20日に、マンチェスター・ユナイテッドはオマール・ベラダのCEO就任を発表しています。シティ・フットボールグループでチーフ・フットボール・オペレーションズ・オフィサーを務めていた新CEOは、「効果的な体制を構築すれば、必ずピッチで成功する」といっており、既に来季に向けた体制作りが始まっています。

「BBC」「スカイスポーツ」「テレグラフ」など現地メディアが昨日報じたのは、ニューカッスルのダン・アシュワースSDへのアプローチです。ピーターバラ、ケンブリッジ、WBAでディレクターを務めた後、FAでエリート育成ディレクターとして活躍した52歳のビジネスマンは、近年のブライトンでの成功が話題になった人物です。

彼が獲得に関与した選手を記せば、原石の評価がいかに的確かがわかるでしょう。三笘薫、レアンドロ・トロサール、マルク・ククレジャ、そしてモイセス・カイセド。アシュワースがニューカッスルと契約を結んだ2022年以降に、彼らの売却で2億ポンドを超える額を手に入れたブライトンは、三苫薫に5000万ポンド以上のタグを付けるはずです。

マンチェスター・ユナイテッドがアシュワースSDに白羽の矢を立てたのは、イネオスのスポーツ部門を統括するサー・デイヴ・ブレイルズフォードとの長年の付き合いを活かして、口説き落とせると考えたのでしょう。「テレグラフ」のルーク・エドワーズ記者とサム・ウォレス記者は、「おそらく1000万ポンド以上の補償金が必要で、デリケートな交渉になる」と伝えています。

2021年3月のFD就任以来、5億8500万ポンドをマーケットに投じたジョン・マータフの獲得リストを見ると、獲得した時より高く売れそうな選手はほとんどいません。リサンドロ・マルティネス、カゼミーロ、ホイルンド、オナナ、サンチョ、クリスティアーノ・ロナウド、ヴァラン、アントニー、メイソン・マウント…。

ダン・アシュワースSDの引き抜きが難しかったとしても、次のマーケットがオープンする前にジョン・マータフは役割を終えるはずです。お金にしか興味がないオーナーの下で、古い体制を変えられなかったクラブは、長期的な視座で強化を進められるでしょうか。イネオスグループの有能なスタッフの立ち回りに注目しましょう。(サー・ジム・ラトクリフ 写真著作者/Staff photographer)


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