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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

2024年は未勝利…年末には契約延長を検討と伝えられていたモイーズは、今季限りで去るのか?

2019年からウェストハムを率いて、リーグの最終順位は16位、6位、7位、14位。プレミアリーグ創設以来、デヴィッド・モイーズより上でシーズンを終えたのは、1998-99シーズンに5位にジャンプアップしたハリー・レドナップだけです。2021-22シーズンからは、3年連続で欧州チャレンジ。ELベスト4、ECL制覇という素晴らしい戦を残しています。

昨夏のマーケットでデクラン・ライスを失いながらも、今季プレミアリーグは10勝6分8敗の8位で、欧州圏内の6位マンチェスター・ユナイテッドに5ポイント差という好ポジションをキープしています。ELでもノックアウトラウンドに進出。これほどの結果を出していれば、来季も続投と決まっていてもおかしくありません。

実際に、ウェストハムの経営ボードはモイーズ監督との契約延長を検討していたようです。ただしそれは、敵地エミレーツでアーセナルを0-2で下した年末のお話です。プレミアリーグの前半戦終了時は33ポイントで、4位マン・シティに4ポイント差の6位。4シーズン連続で欧州の大会への出場権を獲得できるのではないかと期待が高まっていました。しかし…!

2024年になってから、突如ハマーズは失速します。リーグ戦はブライトン、シェフィールド・ユナイテッド、ボーンマスに3戦連続ドロー。FAカップ3回戦は、ホームでブリストルに1-1の後、敵地でのリプレイを1-0で落としてしまいました。5戦勝利なしとはいえ、ここまではすべて接戦だったのですが、23節のマン・ユナイテッド戦は3-0完敗。続くアーセナル戦は0-6の惨敗です。

ナイフ・アゲールとクドゥスの代表招集によるバランスの悪化、足首を痛めてからゴールがなくなったボーウェンなど、不振の理由はいろいろありそうですが、最も痛かったのはルーカス・パケタの負傷リタイアでしょう。彼が先発したELは全勝、ゴールかアシストを記録したプレミアリーグも全勝。欠場した公式戦8試合は1勝3分4敗という散々な結果に終わっています。

「テレグラフ」のマット・ロー記者によると、直近の大スランプを受けて、ハマーズはモイーズ監督との契約交渉を延期したとのこと。夏の補強を巡ってティム・シュタイテンTDと揉めた指揮官は、ひとたび劣勢になれば、あっという間に解任の噂が広がります。現地では、来季の新監督候補として、グレアム・ポッターやフレン・ロペテギの名前が挙がっているようです。

堅実に結果を出してはいるものの、リーグ2位のカウンターから6ゴールという数字が目立つ戦い方には、「クラシック」「悪しきリアリスト」といった批判がくすぶっています。ノッティンガム・フォレスト、ブレントフォード、エヴァートン、バーンリーと続くプレミアリーグで巻き返せず、ELのラウンド16を勝ち抜けられなければ、期中の解任を取り沙汰されるかもしれません。

エヴァートンで長期政権を築いた後、マンチェスター・ユナイテッドで失敗し、レアル・ソシエダやサンダーランドでも振るわなかったモイーズ監督にとって、ハマーズはエヴァートンと同様にちょうどいいサイズなのかもしれません。何とか苦境を切り抜けてほしいのですが、ハマーズのスカッドの充実ぶりを眺めていると、ポッターがどう戦うのかを見てみたい気もします。

モイーズを応援したい気分もあり、批判するハマーズサポーターの思いもわかる気がして、曖昧なことしか書けず、恐縮です。まずは必勝のノッティンガム・フォレスト戦。攻守ともに厳しかったアーセナル戦を受けて、指揮官がどんな策を講じるかをしっかりチェックしたいと思います。


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