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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

中盤の守備が課題のマンチェスター・ユナイテッドは、カゼミーロを活かすのか、外すのか?

プレミアリーグにフィットしたホイルンドは、直近6試合で7ゴール2アシスト。ボクシングデー以降、右サイドを主戦場とするガルナチョも7戦4発2アシストと結果を出しており、ラシュフォードも3発1アシストと復調の兆しが感じられます。

最初の20試合で23ゴールしか決められなかったマンチェスター・ユナイテッドは、年明けのプレミアリーグ5試合で13ゴールを決めており、4勝1分と好調をキープ。4位アストン・ヴィラに5ポイント差に迫っています。前線のヤングスターの躍動は喜ばしい限り。一方、リサンドロ・マルティネスを欠いた最終ラインは、ヴァランとマグワイアに踏ん張ってもらうしかありません。

若手といえば、18歳のコビー・メイヌーはすっかりレギュラーに定着しました。ウルヴス戦の97分にゲットした決勝ゴールは、10年後も語り継がれるシーンになるかもしれません。メイソン・マウント、マラシア、ワン=ビサカの復帰が遅れているのは気がかりですが、新たな負傷者が出なければ、マンチェスターダービー以外はすべてボトム10の3月は乗り切れるでしょう。

さて、今のマン・ユナイテッドで最もモヤモヤ感が漂うのは、「カゼミーロ問題」ではないでしょうか。1-2で逃げ切った土曜日のルートン戦で、今季プレミアリーグで3位となる72回のトランジションチャンスを許した理由のひとつは、メイヌーの相棒の守備とポジショニングでしょう。直近の9試合でイエロー8枚。相変わらず、ドリブルであっさり抜かれる姿が目立っています。

ドリブル突破を許した回数を見てみると、90分あたりで2.76回で、ブレントフォードのMFイェンセンに次ぐワースト2位。2023-24シーズンは1.19回で100番めだったブルーノも、1.92回と激増して9位に入っており、センターを突破されて最終ラインがずるずる下がる悪癖が改善する気配はありません。

32歳のバースデーを控えたセントラルMFは、衰えてしまったのか。プレミアリーグで3位に入ったテン・ハフの初年度は、カゼミーロとエリクセンが並ぶ布陣がファーストチョイスでした。しかしメイヌーのパートナー探しとなった今は、2人のベテラン以外の選択肢を模索すべしという声が、日増しに高まっています。

ホイルンドと並ぶトップスコアラーのマクトミネイは、ひとつ前のほうが機能しそうです。もはやアムラバトには期待できないでしょう。「マンチェスター・イヴニング・ニュース」のリチャード・フェイ記者は、「ブルーノ・フェルナンデスの最高のパフォーマンスのいくつかは、トラディショナルなセントラルМFの役割に配されたときにもたらされている」と指摘しています。

「マンチェスター・ユナイテッドには新たな中盤のオプションがある」と題した記事が主張する最も期待値が高い布陣は、メイヌーとブルーノがセンターで、キャリントンに戻ってきたメイソン・マウントがトップ下。チェルシーから加わったアタッカーが機能しない展開になれば、スーパーサブのマクトミネイを投入するプランは、リアリティは充分です。

冬のマーケットでサウジアラビア行きの噂が流れたベテランМFは、トップフォームを見失ったままフェイドアウトしてしまうのでしょうか。彼が昨季のレベルに戻れば、TOP4フィニッシュの確率は一気に跳ね上がりそうですが…。メイソン・マウントの復帰は3月中旬といわれています。CL出場権を逃せば今季限りとなりそうなテン・ハフ監督の采配に注目です。


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