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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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事件だらけだった3年間。不完全燃焼のラファエル・ヴァランがついに退団を発表!

「マン・ユナイテッドの選手として初めて行ったオールド・トラフォードは、狂気に満ちていた。あの雰囲気は素晴らしかった。クラブとファンに惚れた。マンチェスター・ユナイテッドでプレイしてみなければ、その意味はわからない。子供たちにとっては、ここがホームだ。自分の人生にとっても、特別な場所になった」

「(カラバオ・カップで優勝した)あの瞬間を彼らと共有できたのは、本当に素晴らしかった。難しいシーズンだったけど、未来はとてもポジティブだ。新たなオーナーは、明確なプランと優れた戦略をもってやってくる。オールド・トラフォードでの今季ホーム最終戦で、別れの言葉を告げよう。僕にとって、とても感動的な日になるだろうね」

ラファエル・ヴァランが契約満了とともに、チームを離れると発表しました。マンチェスター・ユナイテッドに移籍したのは2021年7月。リーズとの開幕戦の前に、19番のシャツを手にしてオールド・トラフォードに現れたCBは、熱烈な声援に迎えられました。2021-22シーズンのプレミアリーグは22戦1ゴール1アシスト。鼠径部とハムストリングを痛め、不完全燃焼の1年でした。

新監督のエリック・テン・ハフとともに巻き返しを期した2年めは、最終ラインの主軸として奮闘しました。2度の負傷で8試合を失ったものの、公式戦34試合に出場。ウェンブリーのカラバオカップ決勝では、ニューカッスルを2-0で下して初のトロフィーを獲得しています。セヴィージャとのヨーロッパリーグ準決勝は、ヴァランがいればと悔やまれるホーム&アウェイでした。

オールド・トラフォードでの前半は2-0でリード。しかしハーフタイムで19番がリタイアし、リサンドロ・マルティネスの負傷もあって、終盤のオウンゴール2発で追いつかれてしまいました。レギュラーのCBコンビを欠いたセカンドレグは、3-0で完敗。今思えば、現在の苦境を予感させるような敗退でした。

3年めとなる今季は、ウルヴスとの開幕戦で決勝ゴール。テン・ハフ監督はなぜ、たった4試合でヴァランを見限ったのでしょうか。10月からのプレミアリーグで出場機会が激減したCBは、チャンピオンズリーグでも振るわず。年末にポジションを取り戻したものの、好調時のパフォーマンスを見せることなく、4月のチェルシー戦でまたもリタイアしてしまいました。

クリスティアーノ・ロナウド、ジェイドン・サンチョ、カゼミーロ、エリクセン、ラシュフォード、そしてヴァラン。テン・ハフの下でプレイしたワールドクラスは、揃って真価を発揮できなくなっています。補強と戦術がマッチしなかったのか。あるいはマネジメントに問題があるのか。いずれにしても、その責任はディレクターと指揮官が取るべきでしょう。

ヴァランの言葉に触れ、苦い思いが蘇ってきました。シーズンが終われば、カゼミーロからも残念なメッセージが発信されるのでしょう。たった3年前…プレミアリーグで2位だった2020-21シーズンの主力で、前節のアーセナル戦に出場したのはスコット・マクトミネイのみ。この間に獲得した新戦力で先発したのは、オナナとカゼミーロ、ジョニー・エヴァンス、アマド・ディアロだけです。


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