イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

争奪戦はすべて撤退…きちんとチキンを貫いたマンチェスター・ユナイテッドの堅実補強を振り返る。

クリスティアーノ・ロナウド、アレックス・テレス、ウガルテ、アムラバト、アントニー。マンチェスター・ユナイテッドがトランスファーマーケットのデッドラインデーに獲得した選手は、盛り上がる顔ぶれとはいえません。昨年のラメンスは大成功で、カヴァーニも悪くない補強でしたが、パニックバイといじられても反論しにくい苦い事例が揃っています。

2026年の最後の日は、記者たちの話題にしたくなるネタは一切なく、静かに締め切りを迎えました。フォラリン・バログンのメディカルチェックで疑念が生じ、ジョシュア・ザークツィーのローン移籍を打診してきたエヴァートンに対しては、「代わりの選手を獲得する時間がない」という当たり前の理由で断りを入れています。

駆け込みのディールがあるとすれば。ルーク・ショーしか本職がいない左SBでしたが、多くのサポーターは獲らないと確信していたはずです。5-2で勝ったイプスウィッチ戦の74分、レニー・ヨロが右SBに入ったのは、うまく機能すればダロトとマズラウィを左にまわせるからでしょう。リサンドロ・マルティネスとエイデン・ヘヴンも、サイドでプレイする機会が増えそうです。

自らの評価額にこだわり、移籍金が高騰する争奪戦から降り続けたクラブが、デッドラインが見えたからといって妥協するはずがありません。1年前はマテウス・クーニャ、エンベウモ、シェシュコで前線を強化したマンチェスター・ユナイテッドは、中盤の充実に特化した補強で夏を終えました。欧州のステージに復帰するクラブらしからぬ堅実プランともいえるでしょう。

マンチェスター・シティがエリオット・アンダーソンを1億1600万ポンドで引き入れたとき、最も驚いたのはマン・ユナイテッドの経営ボードだったのかもしれません。「獲得できると楽観視している」と報じられていたのに、オファーを出さずに撤退。5000万ポンドと評価し、粘り強く交渉を進めていたマテウス・フェルナンデスも、スパーズが8500万ポンドと聞いて諦めています

ノースロンドンにはサンドロ・トナーリも持っていかれましたが、こちらはニューカッスルが1億ポンドと明言したため、土俵に上がらなかったと伝えられています。オーレリアン・チュアメニ、アレックス・スコット、マヌ・コネ、ルイス=スケリー…相手の要求額が評価と合わなかった選手、コストパフォーマンスが悪そうな選手、残留希望の選手は、あっさり見送っています。

そんななかで獲得したのは、アストン・ヴィラとの間にあった3500万ポンドのリリース条項をキャッチアップしたユーリ・ティーレマンスと、チェルシーも本人も移籍に前向きだったアンドレイ・サントス。いずれも争奪戦を回避すべく、クラブ内でも最小限の人数しか情報を共有しないシークレットな交渉で獲得に漕ぎ着けています。

プレーメイカーとパサーを首尾よく押さえた後、彼らだけでは守備が不安と考えたマン・ユナイテッドは、以前から重要なターゲットだったカルロス・バレバにはビッグマネーを用意しました。昨年の夏に1億ポンドを主張していたブライトンは、2025-26シーズンの不振を考慮して要求額を7000万ポンド程度に下げており、緊縮財政のクラブでも手を出せる状況でした。

サウスコーストの意向がわかってから、すぐにオファーを出すかと思いきや、ルイス=スケリーがアーセナルに残りたがっていると確認してから交渉を始めています。22歳のレフティは、移籍金6500万ポンドでアドオンが500万ポンド。アンドレイ・サントスの5000万ポンドは微妙ですが、他の2人はコスパ重視でも納得のお値段といっていいでしょう。

中盤の3人以外の即戦力は、ラメンスのバックアッパーとして獲得したダーロウのみ。マーカス・ラシュフォードの復帰は、オールド・トラフォードでは楽しみといえそうですが、経営ボードは「コスト削減に失敗した」と考えているはずです。かくしてマンチェスター・ユナイテッドは、ビッグ6のなかで新戦力に1億ポンドを費やしたことがない唯一のクラブとなりました。

アーセナルやマン・シティのスカッドを見ると、プレミアリーグ制覇をめざせるとはいえませんが、中盤の選択肢が広がってより楽しみなチームになったとはいえます。100点満点で評価すると、左SBの獲り逃しを差し引いて70点。ここからは、ビッグ6に負けたことがないマイケル・キャリックを信じましょう。シェシュコ、メイヌー、バレバの大ブレイクを期待しています。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“争奪戦はすべて撤退…きちんとチキンを貫いたマンチェスター・ユナイテッドの堅実補強を振り返る。” への1件のフィードバック

  1. k より:

    クリロナをその例に当てはめるのは違和感を感じます、2度目の退団は残念な形ではありましたがユナイテッドに栄光をもたらした世界的スーパースターでありレジェンドの帰還で盛り上がれないなら何なら盛り上がれるのですか?

コメントを残す