2026.09.25 マンチェスター・ユナイテッドの話題
総売上は史上最高だったのに…?マンチェスター・ユナイテッドが懸案のSBを獲得しなかった理由。
阿寒湖の天然まりもは、国の特別天然記念物に指定されており、採取が禁止されています。おみやげとなっているのは外国産の天然ものか、養殖まりもだそうで、高くても2500円程度です。さて、オールド・トラフォードの芝はおいくらでしょうか。ユナイテッドストアをのぞいてみたのですが、125ポンドということは…2万6000円!買いますか?やめときますか?
マンチェスターを拠点とする「テレグラフ」のジェームズ・ダッカー記者が、芝生の話をツカミとしてレポートを書いたのは、クラブ史上最高額となる6億7760万ポンドの売上を計上したクラブの財政危機を伝えたかったからです。昨年は1840万ポンドのマイナスだった営業利益は、2260万ポンドと大幅に改善したのですが、あの忌まわしいグレイザーの負債が膨れ上がっています。
前期は2120万ポンドだったファイナンスコストが6920万ポンドになったのは、ドル建ての負債が為替変動の影響を受けたからです。パンデミックの前は、3億ポンドを超えるキャッシュを手元に置いていたのですが、7年連続の赤字決算で6700万ポンドに目減りしてしまいました。新戦力の移籍金の支払いは、4億ポンドを上限とするリボルビングクレジットに頼らざるを得ないようです。
借金を返すために芝生を売り始めたわけではなさそうですが、あんなに小さいケースで2万6000円といわれると、「何個売ったらレフトバックを獲得できるの?」とツッコミを入れたくなります。夏の補強は、カルロス・バレバ、アンドレイ・サントス、ティーレマンス、ダーロウに総額1億5500万ポンド。ハル・シティとほぼ同額の小規模な投資に留まっています。
マンチェスター・ユナイテッドの決算に関する数字を見ると、SBは獲らなかったのではなく、「獲れなかった」のだということがわかります。こういういい方もできるでしょう。「選手の獲得より、新スタジアム建設のために不動産購入を優先した」「ラシュフォードが残留となり、諦めざるを得なかった」。オールド・トラフォード近郊の土地の価格は6350万です。
前年の4億7190万ポンドから5億7760万ポンドに急増した負債、今や命綱となったリボルビングクレジットの利用限度枠は2億9000万ポンド…。チャンピオンズリーグ復帰によって、トレーニングキットのBetwayや袖スポンサーのSumUpと新たな契約を結んだ2026-27シーズンは、7億6000万ポンドと大幅な売上増加となる見通しですが、かなりの額が借入金の返済にまわります。
それぞれに批判はあれど、スピーディーかつシビアなリストラを断行して財政の立て直しを図ったサー・ジム・ラトクリフと、混乱していたチームをプレミアリーグの3位に引き上げたマイケル・キャリックには頭が下がります。2025-26シーズンのサラリーの総額は、マン・シティより1億6800万ポンドも少なく、若手シフトで人件費を抑えたチェルシーより低額だったのです。
冬のマーケットで新戦力獲得となると、プレミアリーグとUEFAのルールを気にしなければなりません。今季からプレミアリーグが導入した「人件費比率が85%以内」は、クリアしています。現状のマンチェスター・ユナイテッドの給与総額は3億200万ポンドで、売上の44%。UEFAが敷いている「過去3年の損失が5200万ポンド以内」が当面のハードルです。
誰かを売らなければ、次に手を出せない状況のなかで、経営ボードと指揮官はどんな決断をするのでしょうか。ザークツィーを手離すのか、ドルグを見切るのか。いや、現有戦力で勝ち続ければ、戦力の問題は来年の夏に先送りすることができます。何とかしてくれ、マイケル・キャリック。芝を買えば勝てるなら、喜んで買います。2万6000円でしたっけ。やっぱり高いような…。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!



コメントを残す