イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

動き出したマン・ユナイテッド!?トニ・クロース獲得とクロップ監督招聘…どっちが得かは明白です。

モイーズ監督「チャンピオンズリーグは簡単な試合にはならないだろう」
⇒それは強いクラブがいうことです。プレミアリーグのフラム戦ですら、簡単な試合にできなかったわれわれに、今その言葉を使う資格はありません。

モイーズ監督「いつもベストなクラブがチャンピオンズリーグ決勝に進むわけではない。2005年のリヴァプールはわれわれの希望だ」
⇒サポーターがいうならいいのですが、「人生、何が起こるかわからないから明るく生きよう」というぐらいの根拠がない見通しを指揮官に語られても…。

モイーズ監督「われわれはビッグゲームでこそいいプレイをする」
⇒ドローがいい結果というならそうかもしれませんね。これからは、プレミアリーグ下位相手でもぜひいいプレイをしてくださいね。

モイーズ監督「ドバイ合宿ではいい練習ができた。天気もよくてゴルフもしたね」
⇒リラックスできる時間は必要ですが、今、この状況でゴルフの話や、いい練習ができたなどという夏休みの絵日記みたいな天然コメントは控えたほうが…。

というわけで、プレミアリーグで大苦戦し、チームの調子が上がらなくてもサポーターの気持ちを逆なでするようなツッコミどころ満載のコメントをするモイーズ監督のご紹介でした。最近は、マンチェスター・ユナイテッドの経営陣と、指揮官の目線は「違う理由で」ドイツに向いているようです。モイーズ監督がチャンピオンズリーグのアーセナルVSバイエルン・ミュンヘンを観戦したことをきっかけに、イギリスのタブロイド紙では「バイエルン・ミュンヘンのセンターMFトニ・クロース獲得」の話がまことしやかに伝えられています。

しかしまあ、これが大変です。イギリスの「デイリー・メール」が報じているトニ・クロースの話は、「獲得には約5000万ポンド(約89億8000万円)が必要。トニ・クロースへのオファーは週給25万ポンド(約4200万円)、年棒では22億円」という、鼻の奥がツーンとしてくる強烈な金額です。22億といえば、現在のルーニーと同じですよ?バロンドール候補だったリベリーより6億も多いんですよ?ホントに払いますか、プレミアリーグ初めての24歳のMFに。それだけあるなら、何で昨夏のマーケットでチアゴ・アルカンタラやキャバイェ獲得の話をさっさとまとめなかったんだ…とほじくり返したくなりますが、過去の話はおいといたとして。

110億かけるなら、いいセンターMFとDFをセットで獲れそうですよね。1月にマンチェスター・シティがポルトからDFマンガラとMFフェルナンドを獲得しようとしていましたが、彼らの移籍金は合わせて3500万ポンド(約59億円)程度と伝えられています。クロースはワールドクラスで、プレミアリーグ前半戦のエジルのように、彼ひとりがチームを変えるぐらいの活躍をする可能性はありますが、こうして並べると2/3の価格でいけるポルトのふたりのほうが魅力的です。モイーズ監督は、ビッグネームなら何でもOK!のようですが、自らの描くスタイルに合った選手を適材適所で(しかもできればリーズナブルに)獲ってこないと、結局お金のムダになってしまいます。…トップ下もセンターMFもできるクロースが来て、サイド攻撃主体のサッカーを貫くとすれば、マタは完全にベンチ要員でしょうね。

そして一方で、監督解任・交代報道もヒートアップ。こちらは「狙われた国」ドイツの専門紙「ビルト」がドルトムント監督のユルゲン・クロップ、イギリスの「Caughtoffside」がファン・ハールと報道しています。いずれもタイミングは、「モイーズ監督がチャンピオンズリーグ出場権獲得を逃した場合」。このニュースに信頼性があるなら、プレミアリーグ残り11試合で4位リヴァプールに11勝ち点差という絶望な状況では、ほぼ監督交代は決定的です。ファン・ハールは本人が色気を出しているので充分ありそうですが、ユルゲン・クロップがドルトムントを離れるというのは考えにくいですね。私は、国内リーグで優勝経験があり、チャンピオンズリーグの戦い方を知っているこの2人なら賛成です。就任したら、ぜひ万力込めて応援したいと思います。

もしクロップ監督ということになれば、彼の評価が高い香川真司はかなり重用されそうで、1月に移籍せずに我慢した甲斐があったというものです。香川真司については、「モイーズ監督の信頼をここまで得られていないのは、ゴールを挙げることができず、大事なときに2回も病気で休んだ香川本人の問題。ただし、香川真司をちゃんとチームに組み込めれば、マンチェスター・ユナイテッドは絶対強くなり、日本代表のエースはプレミアリーグで10~15ゴールは決められる」と思っておりますので、俄然期待が高まります。

モイーズに未来へのいいプランがあれば、今が厳しくてもがんばれ!といいたいのですが、6ヵ月やって何も出てこないとなると、諦めるしかないでしょう。リヴァプール1年めに苦しんだロジャース監督も、冬からは将来に期待させるサッカーをやってましたから。

「100億からのお金をかけてトニ・クロース獲得」「20億ぐらいのクロースと同じ年棒を払ってクロップ監督獲得」…どちらがチームを強くするかは明白でしょう。フロントのみなさん、いずれにしても、来年の夏は出遅れないでくださいね!監督交代も、選手獲得も。

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