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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ヴェンゲル監督、テリー…プレミアリーグの監督と選手が、ロンドン地下鉄の駅のアナウンスに挑戦!

30日、ロンドンでおもしろいイベントが実施されました。この日は、第一次世界大戦の開戦日にあたる「ロンドン・ポピー・デイ」。脚本・演出はロンドン交通局で、俳優はロンドンのサッカークラブの選手たち、といったところでしょうか。今回のコンテンツは、首都の主要交通機関「London Underground」、すなわちロンドン地下鉄において、プレミアリーグの監督や選手たちが駅のアナウンスにチャレンジするという企画です。「ロンドン・ポピー・デイ」は英国在郷軍人会連盟が主催しており、販売されたポピーの花のアクセサリー売上や寄付などの収益は、軍人の方々の支援に使われるそうです。今回のプレミアリーグメンバーによる駅構内アナウンス企画は、第一次世界大戦が終結した11月11日の「Remembrance Day」を告知する意味合いもあったとのこと。この日は、すべての戦争で亡くなった軍人や市民を悼む日とされており、直前のプレミアリーグ第11節でも黙禱がささげられます。

イギリス紙「ミラー」「インディペンデント」などによれば、今回車内アナウンスを担当したのは、アーセナル、トッテナム、チェルシー、QPR、フラムのメンバーです。アーセナルからはアーセン・ヴェンゲル監督とキャプテンのアルテタが登場。彼らの声が聴けるのは、もちろんピカデリー・ラインのホロウェイ・ロード駅、アーセナル駅(写真)、フィンズバリー・パーク駅。最寄りのアーセナル駅を筆頭に、いずれもエミレーツ・スタジアムまで歩ける駅です。チェルシーの担当は、ジョン・テリー。こちらも、スタンフォード・ブリッジの最寄駅であるディストリクト・ラインのフラム・ブロードウェイ駅をはじめ、近隣のウエスト・ブロンプトン、アールズ・コートまでをカバーしました。

トッテナムから挑戦したのはアンドロス・タウンゼントとベン・デイヴィス、QPRは何とジョーイ・バートンとロブ・グリーン。フラムからはスコット・パーカーとダン・バーンが参加しています。激しいタックルで知られる”暴れん坊”ジョーイ・バートンに「足元にご注意ください」などといわれるのは、もはやギャグ、あるいはホラー!?

ロンドン地下鉄とサッカーのコラボは、ロンドンオリンピックの際に「メッシ駅」「ワンバック駅」「ディ・マリア駅」が開設されるなど、過去にさまざまな実績があります。凄かったのは、昨年の「FA創設&ロンドン地下鉄ダブルで150周年」。このときは、ロンドン地下鉄の駅名をすべてイングランドサッカー、プレミアリーグ絡みの選手名に塗り替えてしまうというイベントが実施され、スペシャルバージョンのMAPが配布されていました。

この手の企画を、東京や大阪でやったらどうなるんでしょうね。日本代表を駆り出しても、Facebookあたりで多少話題になるくらいで、なかなか盛り上がらないかもしれず、実施する駅も新宿、渋谷、梅田、心斎橋などのターミナルに集中しそうです。「地域のクラブの選手が地域の駅で」という文化が、ロンドンの街全体、ひいてはイギリスじゅうに認知されているところに、サッカーの母国の底力を感じます。しかし、聞きたかったですね、テリーやバートンの「足元に…」。彼らにいわれたら、思わず背筋が伸びてしまいそうです。

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