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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

おめでとう、ウエイン・ルーニー!イングランド代表100試合出場を飾る気迫の同点ゴール!

試合をご覧になれなかった方は、翌日の報道をみて「PKか」 と思ったかもしれませんが、昨日ルーニーが決めたPKは、彼らしい細かいステップのドリブル突破でファールを誘った、貴重な同点ゴール。後半のルーニーのプレイは、イングランド代表キャプテンらしい気迫のこもったものでした。代表100試合出場という節目をゴールで飾ったルーニーが、今後のユーロ2016予選にフル出場すれば、フランスで行われる本大会の緒戦は歴代5位に並ぶ107回めの試合となります。

もしかするとその試合は、マンチェスター・ユナイテッドとイングランド代表の大先輩であるボビー・チャールトンを、出場試合数でもゴール数でも抜く試合となるかもしれません。レジェンドをゴール数でかわせば…その上には誰もいません。通算50ゴールのウエイン・ルーニーは、イングランド代表で最も多くのゴールを決めた選手となるのです。これは、今から楽しみです。その前にまずは、代表100試合出場、おめでとうございます!

「(オウンゴールで)先制されて厳しい状況となり、自分たちらしさを示さなければならなかった。チームの対応は素晴らしかったと思う。特別な夜だ。イングランド代表として100試合に出場できたのは、大変な栄誉。今後も出場試合数を重ねていきたい」
「100キャップという記録を達成したひとりという数字だけが残るプレイヤーにはなりたくない。僕は成功したいが、今はまだそれが実現できていない。最後に成功したかどうか、チームも選手もそこで評価されるのだと思う」(ウエイン・ルーニー)

エヴァートンでのプレミアリーグデビューが16歳298日。当時のプレミアリーグ最年少ゴールとなった、アーセナル戦での初ゴールは16歳360日。そこから12年以上に渡ってゴールを重ねてきたルーニーも、既に29歳となりました。マンチェスター・ユナイテッドではプレミアリーグ優勝5回、チャンピオンズリーグやFIFAクラブワールドカップを制覇している背番号10は、イングランド代表となると、4ゴールを挙げたポルトガル開催のユーロ2004以降、期待を裏切り続けています。

ワールドカップでは3大会でわずか1ゴール。2006年のドイツ大会では、デヴィッド・ベッカムの苦い記憶をトレースするかのようなレッドカード。2010年の南アフリカ大会は、直前のプレミアリーグでパーソナルベストとなる26ゴールを記録したのが嘘のような絶不調。初ゴールを決めた昨夏のブラジル大会は、イングランド代表は死のグループで1勝もできず、たった3試合で大会を後にしています。ルーニーに残されているといえるチャンスは、ユーロ2016フランス大会と、ロシアでのワールドカップのみ。2020年、35歳になるルーニーが、ユーロで活躍すると胸を張って予想できる人は、サッカーの母国イングランドにもいないでしょう。

「30歳を迎えると、4年単位でのプランを立てるのが難しくなってくる。現実をみないといけないね。次のワールドカップに僕が出ないことも起こりえるだろう。もちろん、僕はロシアに行きたい。イングランドのために戦いたいと思っている。こればかりは誰にもわからないことだ。ユーロ2016が僕にとって最後になるかもしれない。でも、僕からそれが最後ということはないだろう。ワールドカップに出場できたら、すごくうれしいだろうね」

スイスがリトアニアに勝ってくれたので、グループEで全勝のイングランドは2位に勝ち点6差をつけて独走態勢。彼らのフランス行きは間違いないでしょう。ウエイン・ルーニーは、ピーター・シルトンの持つ125試合という最多出場記録と、ボビー・チャールトンの49ゴールを超えてくれるものと確信しています。これまで代表の国際舞台では冴えなかったルーニーに、ぜひ念願のタイトルを獲ってほしいのですが…。とはいえ、ドイツ、スペイン、フランスにイングランドが勝つシーンはさすがに想像できませんね。がんばれイングランド代表、ホジソン監督…!

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