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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「メッシがプレミアリーグのクラブへ移籍」…あるとすればあの2クラブですが、果たして⁉

「今季バルセロナで優勝を手に入れ、素晴らしいシーズンにしたい。その後どうなるかは、いずれわかるだろう」「ずっとバルセロナにいたいけど、望み通りにならないこともある」。たったこれだけの言葉で、移籍だ退団だと書き立てられる選手はそれほど多くないでしょう。リオネル・メッシの周辺が騒がしくなってきています。「昨季から明らかにゴールのペースが落ちており、現在のバルサのサッカーに納得していない」「元会長のスキャンダルや自身の脱税疑惑など、ピッチ外の問題に嫌気がさしている」という理由を挙げながら、複数のメディアがメッシが移籍に傾きつつあると推測。退団の噂は過去にも何度かあり、「ティト・ビラノバに諭されて翻意した」などという報道もありましたが、年が明ける前からこれだけ書かれるのは珍しいですね。クリスティアーノ・ロナウドの半分にも満たない7ゴールという数字の物足りなさが、この話題に火をつけたのでしょうか。

「守備的でないプレミアリーグなら、メッシはもっと素晴らしい活躍ができるだろう。イングランドのチームはわれわれに対して、必死になってマンツーマンでついてくるけど、メッシはリーガ(・エスパニョーラ)よりもスペースを見つけられるはずだ」と同僚についてシャビが語ると、マスチェラーノは「メッシはバルセロナでキャリアを終えたいといっており、不思議なことは何もいっていない。彼は、一般的な話をしたにすぎない。将来なんてどうなるかわからない、とね」と退団説を否定。最近、メッシに関するバルサの選手のコメントが増えているのは、退団にまつわるニュースを書きたいマスコミが、インタビューの際に水を向けるからでしょう。

メッシがプレミアリーグ。確かに、観てみたい気はしますが、370億円といわれる移籍金を出すクラブはあるのでしょうか。バルセロナの地元紙「スポルト」は、払えるクラブは欧州に4つしかないとして、インテル、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティ、チェルシーの名前を挙げています。パリは以前からナセル・アル・ケライフィ会長がメッシを欲しがっていると伝えられており、マンチェスター・シティにあるのは資金力と元バルセロナのペギリスタインSD、アルゼンチン代表のチームメイトであるアグエロの存在。チェルシーはアブラモヴィッチオーナーが選手獲得と売却に長けており、インテルはマンチーニ監督の下で大きな投資をしてチーム強化を進めるはずと、件の新聞は根拠を語っていますが、どれも決定打に欠ける感があります。

資金力があるインドネシア人のメディア王、エリック・トヒル氏がオーナーになったとはいえ、アメリカの監査法人「デロイト」調べで2013-14シーズンの年間売上が236億円しかなく、FFP違反の疑いで調査を受けたインテルは難しいのではないでしょうか。年間の収入でいえば、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティ、チェルシーは5位~7位に並んでおり、昨季はチェルシーがパリに接近もしくは逆転しているはずですが…いや、わかりません。何しろ370億円、何をどうすればFFPをクリアしながら商談成立させられるのか、想像もつきません。獲得を狙うクラブは、主力選手をつけてトレードという形にするなど、何らかのワザを使うのでしょう。あれ?そういえば、バルサの2016年1月までの移籍禁止処分は完全着地したんでしたっけ。「スポーツ 仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てる意向」というところまでは報道がありましたが、その後どうなったのでしょうか。いずれにしても、今ある情報をつなぎ合わせてみると、メッシがバルサを出ていくのは難しそうです。「カウンターからアザールがオスカルにつなぎ、スルーパスを受けたメッシがGKをかわして…」などと、バルセロナとは異なるスタイルのサッカーのなかで彼がどんなプレイを見せてくれるのか、非常に興味があるのですが…。

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