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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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キャラガーのMVPはチャンバース!?「スカイスポーツ」のアナリストが数字で語るウーデゴーアの凄さ!

悲惨な3失点の後、怒涛の3発。騒がしかったプレミアリーグ29節のウェストハムVSアーセナルの翌日、さっそく「スカイスポーツ」が彼のパフォーマンスを称賛しています。そりゃ、そうでしょう。マルティン・ウーデゴーア。レアル・マドリードからやってきた22歳のプレーメイカーは、ゴールもアシストも記録せずに多くのグーナーを魅了しました。データアナリストのニック・ライトさんが提示したスタッツを見ると、チャンスクリエイト4回、ボックスへのパス16本、敵陣でのパス60本、ドリブル成功4回、走行距離11.4kmはいずれもチームNo.1です。

ジェイミー・キャラガーが、ハマーズ戦のMVPにカラム・チャンバースを推したと知った瞬間、「誰がチャンバースにチャンスを創ってあげたと思ってるんだ!」と叫びそうになりました。冷静になってみると、謎のオウンゴールとなったラカゼットの豪快なボレーと、ど真ん中に蹴り込んだドーソンのオウンゴールを生んだ右SBの「幻の2アシスト」はリスペクトすべきです。しかし、3-0という大ピンチから巻き返したあの試合の展開を変えたのは、アルテタ監督が「みんなが動揺していたとき、彼がボールを落ち着かせてくれた」と絶賛したウーデゴーアでしょう。

パス成功71本で成功率93%は、安全重視のビルドアップでボールをまわす機会が多いセントラルMFやCBの数字です。勝負、勝負のポジションで、これだけの数字を出せるのは、ぎりぎりセーフを見極める力が高いからにほかなりません。「誰よりも多く右SBにフィードしたのは?」と、キャラガーに対して私と同じツッコミを入れたニック・ライトさんに、ウーデゴーアのプレイがいかに素晴らしいかを語っていただきましょう。

「サポーターが息を呑むプレイの数々。アーセナルの2点めのビルドアップで、チャンバースを自由にさせるための偽装パス(The disguised pass)は素晴らしく、ニコラ・ペペが死にかけていた時間帯にゴールに導くボールは、間違いなくもっとよかった。ベターなフィニッシュに値する。アーセナルに到着して以来、ウーデゴーアのベストパフォーマンス」

「リーズに対する4-2の勝利での初先発以来、どのアーセナルのプレーヤーよりもシュートで終わるパスワークに関与している」「パスを受けるために、自分をどこに置けばいいかが正確にわかるという稀有の才能がある。狭いスペースをすり抜けながら、他のプレイヤーには見えないギャップを視界に入れられる」

アーセナルに入団してから、1試合あたり12.1kmの走行距離も、すべてのチームメイトを0.5km以上引き離すぶっちぎりのNo.1。「ドレッシングルームでもいい味を出している。謙虚でハードワークを厭わない。みんなとうまくやれているし、何よりもフットボールを愛している。これらが、彼とともにいる理由だ」と手離しでリスペクトするアルテタ監督は、ゲームをこなすたびに「信じられないほどの仕事量だ」というセリフを繰り返しています。

後方と前線を豊富な運動量と丁寧なパスでつなぎ、ティアニーがいないサイドを活性化したプレーメイカーは、今や最もアーセナルらしい選手として記憶を積み重ねています。アルテタ監督の言葉は率直ですが、アーセン・ヴェンゲルの下でプレイしていれば、ロシツキやエジルを称えたようなおしゃれな表現で称えていたはずです。お別れの時が近づいているのか、新たなキャプチャーが始まるのか。半年といわず、5年でも10年でも見ていたいタレントですね…。


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