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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

レドナップがスミス・ロウと対談!「ノースロンドンダービーでの役割はピレスだったけど、好きなポジションは?」

Croydon De Bruyne(クロイドン・デ・ブライネ)」。彼のニックネームを日本風に表現すると、「蒲田の中村俊輔」といった感じでしょうか。「毎日、練習場で聞かされてます。いつも叫んでくる選手がひとり、いるんです。ときどき”ケビン”、どきどき”クロイドン・デブライネ”。はっきりさせておきたいんですけど、頼んだわけじゃありません。そんな選手と比べられても、何もいえない」。マンチェスター・シティのアシストキングの名を押し付けられて、困惑しているのはエミール・スミス・ロウ。ノースロンドンダービーの直後に行われたジェイミー・レドナップのインタビューにおける、アイスブレイキングのやりとりです。

クロイドンというのは、スミス・ロウの出身地です。クリスタル・パレスのサポーターが集うサウスロンドンで生まれ、父がスパーズサポーター、兄はグーナーという複雑な家庭(?)で育った20歳のプレーメイカーは、今のところは兄をフォローしてよかったといえるのではないでしょうか。「チェルシーのトライアルには落ちた。トッテナムが興味を示してくれたけど、アーセナルを取った。自分のクラブだったから」と語ったスミス・ロウは、子どもの頃のヒーローを問われると、インヴィンシブルズの4人の名を挙げました。

デニス・ベルカンプ、ティエリ・アンリ、ロベール・ピレス、フレディ・リュングベリ。

これを聞いたレドナップは、すかさず鋭い質問を投げかけます。「ピレスね。彼は右利きだけど左サイドにいて、カットインから驚異的な仕事をしていた。これは、先週末のあなたの役割だった。明日、アーセナルで自由に選べたらどこでプレイする?好きなポジションは?」。返ってきた答えは、多くのプレミアリーグファンの予想通り。2019年12月に、メスト・エジルと代わってプレミアリーグデビューを果たしたスミス・ロウは、最初にまかされた役割こそが自分らしいと主張しています。

「自分自身については、中央の10番だと思っています。しかし同時に、アーセナルのプレースタイルとして、ウイングにいても中央にドリフトして10番のように自然に振る舞ってほしいとマネージャーにいわれています。いろいろなところでプレイできるのは、嬉しいですよね?アーセナルのファンだし、求められればどこでもプレイします。多様であることは、いいことだと思います」

「左ウイングから、中に入るのが定番の動きです。それは、KT(=ティアニー)にとってもいいことでしょう。高く、ワイドに入れるようになるので。トッテナム戦では、できるだけ多くのボールをそこに降ろそうとしました。僕とKTには、とてもいい連携があります。それらはトレーニングで取り組んでいたことで、試合後は2人ともバズりました。KTは、今まで出会ったなかで、最も素晴らしいひとりだけど、彼は戦士でもあります。常に相手の裏を取って勝とうとする」

「デイリー・メール」が紹介したインタビュー記事で、スミス・ロウの人となりに始めて触れましたが、フットボールとアーセナルについて語る言葉は明快で、クレバーな選手だという印象を抱きました。ノースロンドンでミドルシュートをクロスバーに当てた瞬間は、「すぐに振り返り、セレブレーションを始めていました。決まったと思ったのに!でも、次は決めます」。プレミアリーグでは通算16試合4アシスト、しかし未だノーゴールです。「マンチェスターのデブライネ」はプレミアリーグで41ゴール77アシストを決めていますが、歴代7位となる「Hit woodwork(クロスバー&ポストに弾かれたシュート)23本」のほうはなぞらないでいただければと願っております。

「正直にいうけど、ブカヨ・サカの素晴らしさをみんなわかってない」と憤り、「マネージャーの戦術も素晴らしい」「その仕事を見ていると、彼がどれほど経験豊富で、これほどのトップマネージャーがどれだけいるのかと思い知らされる」と熱くなるゴリゴリのグーナーに、ここぞという勝負どころでのゴールを期待しましょう。次のインタビューは、ヨーロッパリーグのファイナルで決勝ゴールを…いや、いかんいかん。ELはいかん。


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