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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ブルーノ・フェルナンデス、リンガード、ギュンドアン…TOP4の躍進を支える中盤の得点源に注目!

プレミアリーグ2020-21シーズンは、ビッグ6のストライカーたちが軒並み苦しんだシーズンです。マンチェスター・シティに入団して以来、9年連続で2ケタゴールを記録してきたセルヒオ・アグエロは、ついぞトップフォームに戻らず9戦1ゴール。昨季プレミアリーグで32試合17ゴールのアントニー・マルシアルは22試合4ゴールという不振に陥り、PKをもらいにいくプレイばかりが目立っています。ロベルト・フィルミーノは29試合6ゴール。突如アンフィールドで勝てなくなった王者が凋落した理由のひとつとして、偽9番の運動量とチャンスメイクの減少が挙げられています。

ピエール・エメリク・オーバメヤンの25試合9ゴールも、彼の数字ではありません。期待されたティモ・ヴェルナーは29試合5ゴール。タミー・アブラハムは6ゴール、ジルーは4ゴールで、チェルシーはエースなきシーズンを過ごしています。例年通りといえるのは、29試合19ゴール13アシストという素晴らしい数字を残しているハリー・ケインのみ。カルヴァート=ルーウィン、バンフォード、オリー・ワトキンスなど、中堅クラブの元気なストライカーたちが混戦の仕掛け人となっています。

ゴールゲッターが苦戦する一方で、TOP4のクラブでは得点力が高いMFが好調の原動力となっています。マンチェスター・シティは、デブライネの負傷離脱の穴を完全に埋めたイルカイ・ギュンドアン。12月から突然ゴールを量産し始めたセントラルMFは、ベルギー代表がリタイアした1月末からの5試合で6ゴールの固め撃ちで5連勝の主役となりました。彼がいなければ、マン・シティの首位快走は実現しなかったでしょう。デブライネ復帰後は6試合1ゴールと、「いつものギュンドアン」に戻ってしまいましたが、4冠達成をめざすチームに欠かせない存在です。

2位マンチェスター・ユナイテッドの攻撃を仕切るのは、いわずと知れたブルーノ・フェルナンデスです。プレミアリーグ31試合16ゴール11アシスト。キーパス87本とビッグチャンスクリエイト19回はいずれもリーグNo.1です。マークが厳しくなった最近の試合は、ポグバやカバーニを活かすべく、おとりとなる動きが増えています。チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグでも11試合7ゴール2アシストと結果を出しており、スールシャール監督に初めてのトロフィーをもたらすキーマンと目されています。

3位のレスターも、2列めのタレントがTOP4キープの立役者です。ジェームズ・マディソンはプレミアリーグ24試合8アシスト、ハーヴィー・バーンズは25試合9アシスト。両者ともにビッグ6とのゲームに強く、ジェームズ・マディソンは3ゴール1アシスト、ハーヴィー・バーンズは2ゴール1アシストという数字を残しています。前線で脅威となっていた若きアタッカーコンビは、2月末から相次いで負傷してしまい、レスターは直近6試合を2勝1分3敗と苦しんでいます。彼らが早期に復帰できなければ、ブレンダン・ロジャースのチームは2シーズン連続で終盤にTOP4から転落という悔しい着地となるかもしれません。

ウェストハムの躍進は、31試合9ゴールのトマシュ・ソーチェクを抜きにして語れませんが、後半戦の主役は冬のマーケットでローン移籍したジェシー・リンガードです。イーストロンドンに乗り込んでから、プレミアリーグ9戦8ゴール4アシスト!12発のゴールへの直接関与は、2月以降ではリーグNo.1です。彼が加わってから2トップで起用されるようになったボーウェンは、直近の3試合すべてでゴールをゲット。うち2つは、11番を付けたニューフェイスのアシストによるものです。ボーウェンとは逆に、リンガードのゴールをお膳立てしているのが直近8試合で2ゴール4アシストのマイケル・アントニオで、4つのうち3つまでが彼に出したラストパスとなっています。

トッテナムはデル・アリ、ベルフワインなど2列めで力を発揮していない選手が多く、アーセナルは中盤のゴールが2本のみに留まっています。リヴァプールも、昨季は21本だったMFのゴールが4本に激減。ストライカーの後ろの選手たちの得点力が、チームの浮沈に大きな影響を及ぼしている感があります。残り7試合、最後にブレイクする2列めは誰でしょうか。スミス・ロウ&ウーデゴーア、ハキム・ツィエク、ナビ・ケイタ、そしてデル・アリの素晴らしいパフォーマンスとゴールシーンが見たいのですが、果たして…!?


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