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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「すべての人々と絆が生まれた」完全復活カバーニ、マンチェスター・ユナイテッドと契約延長決定!

「お祝いの言葉をありがとう。質問に真摯に答えるとすれば、クラブが象徴するもの、組織としてのマンチェスター・ユナイテッドが象徴するものに尽きるだろう。クラブ自体はもちろん、試合の裏側でともに働く人たちや、サポーターのおかげでもある。時間が経つにつれ、クラブに対する大きな愛情が育まれ、チームメイトやクラブの一員であるすべての人々と人間的な絆が生まれたと感じるようになった。それが真のモチベーションとなり、ここに残りたいと思うようになった。今、とても興奮している。もう1シーズン残りたいと切望している。クラブを助けるべくベストを尽くし、サポーターのみなさんに幸せと喜びを届けたい」

こちらこそ、ありがとうございます。来季も一緒に、プレミアリーグ制覇をめざせるのだと思うとテンションが上がります。マンチェスター・ユナイテッドと新たな契約を交わし、残留を決断した理由について語ったのはエディンソン・カバーニ。入団したときは、期待よりも懐疑の声のほうが大きかった34歳のベテランストライカーは、公式戦35試合15ゴール5アシストという数字を残し、2年めに突入することが決まりました。

「トップクオリティのFWであるということには疑いはない。でも、既に33歳。昨季はパリでさほどプレイできておらず、引退に近づいているように見える。5~6年前だったら最高の契約だったね」。入団が決まった直後のポール・スコールズの言葉が、彼の獲得に対する代表的な疑問の声でした。リーグアンが途中で打ち切りとなった2019-20シーズン、最後のゲームはドルトムントと戦ったチャンピオンズリーグラウンド16のセカンドレグ。臀部の負傷や筋肉の痛みに泣かされた点取り屋は、22試合7ゴールという凡庸な数字でシーズンを終え、6月にパリとの契約が切れてから3ヵ月も新天地が決まらずにいました。

コロナウイルス感染もあり、ベストコンディションを取り戻すのに時間がかかったカバーニは、10月24日のチェルシー戦でデビュー。前半戦はプレミアリーグ9試合3ゴール2アシスト、チャンピオンズリーグ4戦ノーゴールという微妙なスタッツでした。途中出場のセインツ戦で2ゴール1アシストと輝いたものの、チームにフィットしているとはいえず、「短期間のローンでよかった」というマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドの指摘は当たっているようにも感じられました。

パレルモとナポリでセリエA213試合112ゴール、パリではリーグアン200試合138ゴールのワールドクラスは、年末に開催されたカラバオカップのエヴァートン戦で決勝ゴールをゲットすると、徐々に先発出場が増えてきました。完全復活を印象付けたのは、筋肉と膝の負傷が癒えた4月です。ヨーロッパリーグのグラナダ戦と、ローマとのホーム&アウェイで4戦5ゴール3アシスト。プレミアリーグでも5戦3発とペースが上がり、TOP4キープに貢献してくれました。自陣深くまで戻る献身的な守備と、打てるスペースを瞬時に見極める圧巻のゴールセンスは健在で、今ではチームになくてはならない存在です。

メイソン・グリーンウッドら若手への指導も評価されています。プレミアリーグに慣れた来季は、ゴールのペースを上げてくれるのではないでしょうか。終の棲家を探していたようなラーションやオーウェンと一緒にしてはいけなかったストライカーには、プレミアリーグの覇権奪還を期待…いや、その前に、ビジャレアルと争う欧州のトロフィーを引き寄せるキーマンとなっていただければと思います。ヴィラ戦は後半からだったので、今日のレスター戦は先発でしょう。決めちゃってください!


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