イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

デ・ヘア、ロリス、チェフ、カシージャス…どうなる、プレミアリーグの守護神争奪戦!

ダヴィド・デ・ヘア残留については、半ば諦めていました。年末から、新契約締結の交渉が始まったと伝えられていたにも関わらず、ポジティブなニュースは一向に伝わってきません。聞こえてくるのは、デ・ヘアがマドリード在住の女性と遠距離恋愛をしているとか、現状に満足していないなどという「レアル・マドリード移籍を決意した理由」ばかりでした。マンチェスター・ユナイテッドの絶対的な守護神がプレミアリーグを離れるという話と同時に、トッテナムのウーゴ・ロリスがチャンピオンズリーグに出られるクラブに移籍したがっているという報道があり、デ・ヘアが去るならプレミアリーグで三本の指に入るであろうフランス代表GKを、ぜひとも獲得していただきたいと思っていたのでした。

ところが、先週になってファン・ハール監督が「大金を提示している。あとは本人次第」とコメント。さらに一昨日、「インディペンデント」が週給20万ポンド(約3700万円)で残留が決まったと報じています。インディペンデントの記事となれば、デイリー・メールやテレグラフと比べると信ぴょう性が高いのではないかと思いたくなります(イギリス紙はどこもゴシップ大好きなのは間違いなく、実際は当たりはずれに大差はないように見えるのですが…)。デ・ヘアの残留は、大物ストライカーを2~3人獲得するぐらいのインパクト。先日、クルトワを抑えてベストイレブンに輝いたデ・ヘアが今季見せたビッグセーブは、少なく見積もってもアグエロやハリー・ケインのゴール数の倍ぐらいにはなるでしょう。最終的にレアル・マドリードのGK問題が着地しないと安心できませんが、チャンピオンズリーグ復帰が見えてきたマンチェスター・ユナイテッドには、欧州トップを争う大会にふさわしいGKで戦っていただきたいと切に願っています。

さて、次はレアル・マドリードのほうのお話です。スペインのテレビ局「ラ・セクスタ」が、イケル・カシージャスがアーセナルと交渉を進めており、夏に移籍すると決断したと報じています。うーん、この話、怪しさ満点ではあるものの、事実だとしたらどうなのでしょうか。シュチェスニーとファビアンスキでまわしていた時期ならいざ知らず、オスピナが定着した今は、来月34歳になるカシージャスは、よほど年俸がリーズナブルじゃなければいらないでしょう。昨年のワールドカップでミスを連発してしまったスペイン代表GKは明らかに下り坂に入っており、ハイボールやミドルシュートで危ないシーンが見受けられます。プレミアリーグ観戦で忙しく、スペインのクラブはチャンピオンズリーグとビッグマッチでしか観ないという人間からも不安定に映るカシージャスは、プレミアリーグに慣れた頃にはオスピナの控えというポジションにすっかり定着してしまうのではないでしょうか。

ワールドクラスのプレイを披露しているペトロ・チェフに獲得余地があれば、アーセナルは是が非でも獲りに行ったほうがいいと思いますが、オスピナより明確に上といえない選手を無理に獲らなくてもいいでしょう。モウリーニョ監督はライバルクラブに選手を出したがらないと伝えられてはいるものの、戦力外と見なしたファン・マタについてはマンチェスター・ユナイテッドにあっさり売却しています。チェルシーの指揮官は、つい1ヵ月前に「チェフが移籍したいというなら、私から意見をいわせてもらうことになる。彼は世界のトップ3に入るGKで、移籍には莫大な金額がかかるとね」とコメントしており、これは裏を返せば「チェフが望んだ移籍先が、移籍金をきっちり払うなら気持ちよく送り出す」とも受け取れます。とはいえ、同じロンドンとなると、よりハードルが上がるのかもしれませんが…。チェフがプレミアリーグに残るのか、海外に出るのかもこの夏の注目ポイントのひとつです。

トッテナムを出るのではないかといわれているロリスは、あるフランス人記者が「チャンピオンズリーグ出場権を持つクラブが1400万ポンド(約25億円)を出せば、ロリスは自らの意志で移籍できる」という条項が、契約に盛り込まれていると語ったそうです。現状のプレミアリーグトップ4でいえば、マンチェスター・ユナイテッドかアーセナルですが、デ・ヘアが動かない限りはロリスがプレミアリーグのクラブからCL出場というのは難しそうです。今、出ている話をまとめるとこんなところでしょうか。

【プレミアリーグ・TOP5の来季GK(最大サプライズバージョン)】
チェルシー/クルトワ
マンチェスター・シティ/ジョー・ハート

アーセナル/チェフ?カシージャス? 
マンチェスター・ユナイテッド/ロリス?ヴァルデス?

リヴァプール/チェフ?ネト?

うーん、こうして並べてみると、やはりチェフとデ・ヘアがいなくなるのは寂しいですね。今朝、コンチェスキのシュートを素晴らしい瞬発力でストップしたチェフのスーパーセーブを観たばかりなので、なおさら…。ここはもう、マンチェスター・ユナイテッドの情熱と、チェルシーの太っ腹に期待するしかありませんが、来季のプレミアリーグでも欧州屈指のGKによるビッグセーブ合戦を堪能させてもらえればと願うばかりです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す