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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チェフはトルコ、スターリングはロンドン⁉ 移籍が話題のビッグネームは着々と準備中?

モウリーニョ監督が「移籍するならプレミアリーグ以外のクラブにしてほしい」といっておりましたが、ペトル・チェフはボスとクラブに操を立てて、イギリスを去ろうとしているのでしょうか。クルトワがアトレティコ・マドリードからのレンタルバックでチェルシーのゴールマウスに立つことになり、絶対的守護神として10年君臨したチェフの今季プレミアリーグ出場はわずか6試合。カップ戦要員という立場に満足していない世界的GKは、やはり移籍を決断したようです。代理人を務めるヴィクトル・コレルさんが、トルコのメディアにベシクタシュと交渉中であることを認めました。

「トルコはチェフにとって重要な選択肢のひとつだが、移籍についてはプレミアリーグが終わってからの決断となるだろう」とコレルさんが語っているように、アーセナル、パリ、レアル・マドリードなども関心があると伝えられているチェフの争奪戦は、6月になってから激しくなるものと思われます。ベシクタシュにいかれたら、やっかいですね。今季、チャンピオンズリーグ本大会のプレーオフで苦戦を強いられたアーセナルも、ヨーロッパリーグで敗れたリヴァプールも、堅守ベシクタシュからは2試合で1点しか奪えませんでした。プレミアリーグ屈指のGKが、元同僚デンバ・バが待つかのクラブに移籍した暁には、来季の楽しいトルコ旅行はスペインやイタリアのクラブにプレゼントしたいところです。

そしてもうひとつ、胸騒ぎがするニュースがあります。ラヒム・スターリングの家探し。こちらを報じているのはイギリス紙「デイリー・メール」です。現在、スターリングはマージ―サイドのサウスポートにある家を売りに出し、ロンドンで新居を探しているとのこと。現地では、アーセナルかチェルシーかと話題になっているようですが、状況証拠としてはチェルシーでしょう。

「私はウォルコットを売るとは考えていない。選手と交渉するのは、残ってほしいときだ。彼もそうしたいと思っているだろう」と語るヴェンゲル監督が、アレクシス・サンチェスやラムジー、ウェルベック、さらにはエジルまでおけるサイドのポジションに複雑な競争を持ち込むとは考えられません。ましてやスターリングは、リヴァプールから残留オファーされた金額を口走るという、ヴェンゲル監督が最も好まないスタンドプレーをやらかしてしまった選手です。ひと頃噂になっていた「ウォルコットとのトレード」ならおもしろいと思うものの、サラリーが高いとなると早々に獲得競争から降りてきたアーセナルが、いちばん充実しているポジションに新たな顔を単純に加えることはないでしょう。

一方、チェルシーのほうは脈ありではないでしょうか。モウリーニョ監督は、1月に獲ったクアドラードを明らかに冷遇。最近はオスカルもお気に召さないようで、ハーフタイムで下げたりしています。ベイルを狙っているともいわれているプレミアリーグ優勝クラブですが、「守備をさぼる」「勝手なプレイが多い」とスペインで非難されている選手よりは、献身的に走るうえに移籍金が安いスターリングのほうを優先するのではないかと思います。

ロンドンのQPRに7年いたスターリングは、地方都市リヴァプールより都会暮らしに魅力を感じているのかもしれません。ビートルズを生んだ街で、海もあって一見楽しげですが、リヴァプールの人口は金沢や福山とほぼ同じ。現地にいくと、世界的なサッカークラブがあるとは思えないコンパクトな街並みに絶句します。都会育ちの20歳が、遊ぶところが少ないリヴァプールに飽きてしまったとすれば、チャンピオンズリーグ優勝まで視野に入れているロンドンのクラブに高額年棒で口説かれたら、一発で落ちてしまいそうです。こちらもファイナルアンサーはプレミアリーグ終了後となりますが、直近の状況からはチェルシーが圧倒的大本命に見えます。プレミアリーグNo.1の交渉上手が本腰入れたら、外さないでしょうね…。

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“チェフはトルコ、スターリングはロンドン⁉ 移籍が話題のビッグネームは着々と準備中?” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    スターリングは残念ながら移籍が濃厚かもしれませんね。
    ジェラードはスターリングはレッズの未来とコメントしておりましたが、CLやリーグ優勝を目指すチームと天秤にかけられるとレジェンドの言葉は効かないかもしれませんね。

  2. サッカー小僧! より:

    更新お疲れ様です。

    スターリングとウォルコットのトレードの噂は、正直、リバプールからすると旨みがなさすぎて、元々全く信用
    していなかったんですが、モウリーニョがスターリングを欲しがる、というのも、どうにもピンとこないですね…。

    同時に、チェフがベシクタシュというのも、ピンとこないです…、チェフレベルの選手がもったいなすぎます。
    自分は、万一デヘアがレアルに行くようなことがあるのなら、マンUこそチェフとるべきだと思ったりしますが。
    まぁ、グーナーとすれば、チェフよりロリスのほうが組み易しなので、ロリスの方がありがたいですが(苦笑)。

    あと、気になっているのはミルナーですね、前のアーセナルの補強記事とかぶりますが(すみません)、コクランの
    他に、あのポジションを安心して任せられる選手がいないですから、ぜひシュネデルラン獲得に全力を投じて
    ほしいです、自分もチャンバーズを武者修行に出して、一人CB獲得してほしいですが、冬にガブリエウを獲得
    したことからも、現状では補強には動かない、と思いますので、ならば、アンカーは絶対に取らないと…。
    ただ、それが無理ならば、ミルナーを狙ってほしいです、複数のポジションを安心して
    任せられる点も、(残念ながら)毎シーズン負傷者の数はプレミアトップクラスの
    アーセナルにとっては、大きな魅力である、と思うのですが…。

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    これは、出て行きそうですね。スターリングはロンドン暮らしをしたいんじゃないかとにらんでいますが、スペイン行きはあるのでしょうか。ベイルのように語学で苦労しそうですが…英語より早口で聞き取りにくい言語なので。

    サッカー小僧!さん>
    チェフが何を大事にして次のクラブを決めるか、ですね。ストイコヴィッチが日本に、ドログバが一時期中国にいったように、「新しい人生体験」としてとらえるのか、トロフィーを増やしたいのか。スターリングは、ロンドンならチェルシー、モウリーニョ監督が要らないというなら、スペインあるいは大逆転残留のいずれかではないでしょうか。

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