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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リース・ジェームズ、カンセロ、冨安健洋…プレミアリーグのTOP5はSB&WBに注目!

いやー、強かったですね、マンチェスター・シティ。コロナウイルスのテストで陽性となったデブライネを欠いたエヴァートン戦。ポゼッション78%対22%、オンターゲット7対1で3-0は文句なしの完勝です。ロドリの豪快なミドルもすごかったのですが、最も秀逸だったのは、44分にスターリングの先制ボレーをお膳立てしたジョアン・カンセロのラストパスです。

トラップをミスしてクリアされた後、諦めたふりをしてオフサイドラインを確認し、左SBがボールをキープした瞬間、するっと抜け出したスターリングも役者でした。あのパスは、左足で蹴ると外に流れてしまうので、右足アウトが正解ですね。足元にピタリと合ったボールに対して、今季プレミアリーグで1ゴールしか決めていなかったイングランド代表は冷静でした。

首位チェルシーに3ポイント差でマン・シティ、すぐ後ろにリヴァプール、ウェストハムが2ポイント差で続き、5位はアーセナル。今季プレミアリーグのTOP5は、いずれもSB、WBが強力なチームです。チェルシーのリース・ジェームズはプレミアリーグ9試合4ゴール4アシスト、ベン・チルウェルは6試合3ゴール1アシスト。ボックスの左右に侵入して放つ彼らのシュートは、いずれも強烈かつ正確です。

マン・シティは、右サイドに衰え知らずのカイル・ウォーカー、左はパスセンスに長けたジョアン・カンセロ。かつてバイエルンでペップ戦術のキーマンとなったフィリップ・ラームのように、中央に入り込んでMFをサポートするジョアン・カンセロは、昨季プレミアリーグで記録した3アシストに既に並んでいます。

リヴァプールのSBは、いわずと知れたアーノルド&ロバートソン。ロバートソンのプレミアリーグ通算40アシストはDFとして歴代5位で、39アシストのアーノルドがすぐ後ろに控えています。今季はアーノルドが絶好調で、6アシストはポグバとサラーに次ぐ3位。出遅れたロバートソンは、負傷が癒えれば調子を上げてくるはずです。

ハマーズのツォウファルとクレスウェルも、注目し続けたいSBコンビです。昨季プレミアリーグにおけるクロス成功本数のDF部門で、アーノルドとロバートソンに次ぐ59本を記録したクレスウェルは、今シーズンも17本を決めてアーノルド&ルーク・ショーを追いかけています。右サイドで絶対的存在だったツォウファルは、直近はベン・ジョンソンにポジションを譲っていますが、デュエルの強さと鋭いタックルを武器にいずれ戻ってくるでしょう。

ガナーズのクロス職人キーラン・ティアニーは、負傷さえなければ間違いなくトップクラス。右サイドの冨安健洋は、守備力とカバーリングが評価されています。ハマーズとガナーズはオーソドックスなSBですが、TOP3の6人は攻撃におけるバリエーションが豊富で、チームの戦術になくてはならない存在です。

さて、左右からひとりずつ、No.1を選んでみましょう。右サイドのアーノルドは、6アシスト、キーパス34本、ビッグチャンスクリエイト8回とSBの三冠ですが、守備の安定感を加味すれば4ゴール4アシストのリース・ジェームズを上にしたくなります。

左のジョアン・カンセロのパス本数964本は全体のTOPで、リカバリー69本、インターセプト29本はSBの1位。アーノルドとはトーンが違う三冠ホルダーは、対人プレーの強さではクレスウェルやロバートソンに劣るのですが、幅広い貢献を評価して左の1位に推させていただきます。

以上、プレミアリーグのTOP5は、SB&WBに注目すべしというお話でした。縦に抜けても中に斬り込んでも脅威となるリース・ジェームズ、プレーメイカーもびっくりの意外性なパスがため息を誘うジョアン・カンセロ。彼らのどちらが上かと聞かれても、答えられないですね…。


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