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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

サンチョとのマッチアップは…!? マン・ユナイテッド戦の冨安の評価をチェック!

冨安健洋と対峙したアタッカーは、マーカス・ラシュフォードではなく、ジェイドン・サンチョ。マイケル・キャリック監督が、得意なサイドとは逆のポジションに2人を置いた理由がわからなかったのですが、結果的には成功でした。ボックス左に走り込んだフレッジに出したサンチョの2本のパスが、ブルーノのゴールとPK奪取につながり、ラシュフォードは右からのグラウンダーでロナウドの勝ち越しゴールをアシストしました。

プレミアリーグ14節の注目カード、マンチェスター・ユナイテッドVSアーセナルは、不振が続くホームチームが3-2で競り勝ちました。先制、同点、逆転、同点、決勝ゴール…最後までどうなるかわからなかったスリリングな一戦。マンチェスター・ユナイテッドのサポーターにとっては、テンションが上がる極上のエンターテインメントでしたが、冨安健洋にとってはリヴァプール戦と同様に苦い記憶が残る96分だったのではないかと思います。

サンチョをマークした日本代表のスタッツを並べてみましょう。パス成功率77%、クロス2本のうち1本が成功、ロングフィードは5本中2本が味方に届いています。シュートはゼロ、キーパス数1本、ドリブル成功は1回。デュエルは6勝8敗と苦しい数字で、空中戦は1勝4敗です。決定的なクロスやドリブルは許さなかったものの、ロナウドやサンチョのカットインに悩まされました

「スカイスポーツ」「ザ・サン」「メトロ」「フットボールロンドン」の採点は、及第点を示す「6」。多くのメディアが、サンチョに決定的な仕事をさせなかった守備を「安定」「堅実」と称える一方で、44分の同点ゴールについては、責任の一端は冨安にあると指摘しています。

「BBC」の読者投票は6.07で、スミス・ロウ、ガブリエウ、ラムズデールに次ぐチーム4位。スタッツ専門サイトの評価は低く、「WhoScored」の6.3はチーム最低、6.1とした「FOTMOB」は両チームの先発22人中21位です。

1点めはエルネニーの中途半端なチェック、PKを取られたシーンはウーデゴーアの強引なスライディングが最大の要因で、右SBがパスをカットできなかったと咎めるのは酷でしょう。フレッジにSBとCBの間のエリアを狙わせたキャリック監督の作戦勝ちだったのではないかと思います。

微妙な評価となった冨安ですが、マン・ユナイテッド戦のパフォーマンスで注目すべきは、両チームの4人のSBのなかで平均のポジションが最も高かったこと。最大の改善ポイントはクロスの精度です。アーノルドやリース・ジェームズが得ているチームメイトからの絶大な信頼があれば、縦に走った際にもっとボールが出てくるようになるはずです。

次節のプレミアリーグは、マンデーナイトのエヴァートン戦。その後はセインツ、ハマーズ、リーズと気の抜けない相手が続きます。攻撃における貢献度を徐々に高めている冨安健洋は、ニューカッスル戦で見せたような決定的な仕事を見せられるでしょうか。今や絶対的レギュラーとなった日本代表のプレイを引き続きウォッチしてまいります。


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