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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

不振のアタッカーだらけでなぜ勝てる!?コンテ就任で復調スパーズ、現在は「隠れ4位」!

ついにTOP4フィニッシュかと気の早い話が飛び交っていたウェストハムは、直近のプレミアリーグ3試合で1分2敗と停滞。4位をまくるかと注目されたアーセナルも、リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドに敗れてCL出場権内に食い込めずにいます。

6位ウルヴスは、2試合連続でドロー。マンチェスター・ユナイテッドは2ヵ月で1勝しか挙げられず、スールシャール解任となりました。セカンドグループが停滞しているうちに、やっかいなチームが順位を上げています。アントニオ・コンテ率いるトッテナム。マン・ユナイテッドに0-3で完敗し、ヌーノ・エスピーリト・サント監督が責任を取らされたときは9位だったのですが、新監督の下で2勝1分と復調して6位に戻っています。

日曜日のバーンリー戦が降雪で中止となり、1試合消化が少ないノースロンドンのクラブは、3ポイントを足すとハマーズとガナーズを上回る「隠れ4位」です。2016年にチェルシーのオファーを受け、プレミアリーグに3バックブームをもたらしたコンテ監督は、スパーズでも得意の3-4-3を導入しました。エヴァートン戦はスコアレスドロー、リーズ戦は2-1で競り勝ち、先ほど終わったブレントフォード戦は2-0。3試合で1失点と、新システムによって守備力が向上しています。

コンテ就任以来のゴールシーンを振り返ってみましょう。最初の1発は、リーズ戦の58分。前半終了間際にダニエル・ジェームズに決められてビハインドを背負い、ゲルハルトの強烈なシュートをロリスがビッグセーブでしのいだ直後の同点ゴールでした。レギロンのクロスに飛び込んだルーカス・モウラがゴール脇でキープしてGKメリエを引きつけ、後方に戻したボールをホイビュルクが右隅に収めました。

この試合の決勝ゴールは69分。エリック・ダイアーのFKが壁に当たって右のポストを叩くと、猛然と詰めたレギロンがメリエの前でゴール右にプッシュしました。就任2戦めの貴重な勝ち点3。バーンリー戦が中止となり、主軸を揃えてブレントフォード戦に臨んだチームは、12分にあっさり先制ゴールをゲットしています。

ショートコーナーを選択したソン・フンミンがレギロンとのパス交換から左足でクロスを入れると、クリアしようとしたヤンソンのヘッドがカノスに当たって枠に飛び込む幸運なオウンゴール。65分の追加点は、自陣からの速攻でした。

センターサークルに入ったハリー・ケインが左からスプリントしたレギロンにスルーパスを通し、グラウンダーに走り込んだソン・フンミンがガラ空きのゴールにプッシュ。守備はよくなったものの、敵陣を崩して決めたゴールがなく、エヴァートン戦とリーズ戦は相手よりも少ないシュート数で終えています。

今季プレミアリーグで12試合1ゴール1アシストと絶不調のハリー・ケインは、未だ沈黙。エヴァートン戦はシュート2本、リース戦は4本、ブレントフォード戦は2本で、3試合トータルのオンターゲットは2本しかありません。デル・アリもエンドンベレの定位置はベンチ。ソン・フンミンとルーカス・モウラの個人力頼みのアタックで、タイトな年末年始を乗り切れるとは思えません。

それでも2勝1分という結果を残しているのがコンテの不気味さで、眠っているストライカーと冴えないMFたちをいずれは覚醒させてしまうのではないかと思われます。ラングニック、コンテ、アルテタ、モイーズ。監督としての実績を比べると、文句なしでコンテですが…!?


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