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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ただいまブレイク中!「チェルシーユース出身」のヤングスター6人の活躍をチェック!

直近のプレミアリーグ10試合は3勝5分2敗。ポイントロストが増え、優勝争いからTOP4フィニッシュを巡るバトルにシフトした感があるチェルシーですが、冬のトランスファーマーケットは華麗にスルーしました。チルウェルのリタイアで層が薄くなった左のアウトサイドなど、補強ポイントはあるものの、彼らは潜在的に戦力が溢れている状態です。というのは、ローン移籍や買い戻しオプション付きの「チェルシーユース出身者」が、各地でブレイクしているからです。

2021年の夏に売却した選手は31人、ローンアウトは22人。リストの過半は、ユースチームで頭角を現したタレントです。現在、最も輝いているのは、3600万ポンドでローマに移籍したタミー・アブラハム。公式戦30試合17ゴールは、24試合8ゴールのルカクを大きく上回っており、直近のセリエAでは6戦6発と確変中です。

プレミアリーグで活躍中の選手のなかでは、クリスタル・パレスの主軸となったコナー・ギャラガー&マーク・グエイ、セインツの右SBに定着したティモ・リヴラメントがTOP3でしょう。プレミアリーグ19試合7ゴール3アシストのコナー・ギャラガーは、キーパス、チャンスクリエイト、クロス成功本数がチームNo.1。速攻の起点となるだけでなく、守備における貢献度も高く、ヴィエラ監督が手離せない存在となっています。

最終ラインを落ち着かせているマーク・グエイは、パス成功本数1179本がプレミアリーグ8位で、ビルドアップに欠かせない選手です。彼らがいなければ、クリスタル・パレスは残留争いに呑み込まれていたのではないでしょうか。グエイは片道切符ですが、コナー・ギャラガーはローン移籍。エンゴロ・カンテやジョルジーニョが去った後、スタンフォード・ブリッジの主役になるはずです。

セインツに移籍するや否や、レギュラーポジションを奪取したリヴラメントは未だ19歳。ドリブル成功21回はセメドとアーロンズに次ぐ右SBの3位で、タックル39回もこのポジションの4位です。3800万ポンドの買い戻しオプションがあるといわれている逸材は、アスピリクエタが退団となれば、ウェストロンドンに帰還するのでしょうか。リース・ジェームズという絶対的な存在との勝負は避けたいところですが…。

セインツといえば、ローンで加わったアルマンド・ブロヤもブレイク。9歳のときにアカデミーの門を叩いたストライカーは、裏に抜けるスピードが最大の強みで、プレミアリーグ18試合5ゴールという数字を残しています。セインツは完全移籍への切り替えを検討中といわれており、タミー・アブラハムでさえ売却したクラブは、オファーに応じると見られています。

最後にもうひとり、ようやく本格化したストライカーを紹介しましょう。ボーンマスに移籍したドミニク・ソランケ。リヴァプール在籍時は、プレミアリーグでたった1ゴールと期待外れだった元チェルシーユースは、昨季のチャンピオンシップで40試合15ゴールと覚醒。今季は28試合で既に18ゴールをゲットしており、いずれプレミアリーグでリベンジを果たそうとするでしょう。2017年に開催されたU-20ワールドカップのMVPも、目が離せない存在になりそうです。

以上、チェルシーユース出身の注目株を紹介しました。タミー・アブラハム、メイソン・マウント、アルマンド・ブロヤが前線に入り、中盤にビリー・ギルモア&コナー・ギャラガー、アウトサイドにリヴラメントとハドソン=オドイという布陣が実現したら、生え抜きの成長を見守ってきたブルーズサポーターは感無量でしょう。次の夏は、スタンフォードブリッジを去る人、残る人、戻る人に注目したいと思います。


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