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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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2022年はゴールもアシストもゼロ!それでも欠かせないウーデゴーアの「見えざる影響力」とは!?

「チームプレーをよくしてくれる選手がいるけど、彼らはスタッツのリストに載っていない。スタッツなんて以前はなかった。フットボールだけでなく、現実の世界でも問題だね。選手たちは、自分は何点取ったか?いくつアシストしたか?などと、数字ばかり気にしている」

ペップ・グアルディオラの言葉を聞いて、多くのプレミアリーグファンが思い浮かべるのは、ロドリやジョアン・カンセロではないでしょうか。「フットボールロンドン」のジョシュ・ウィリアムズ記者は、アーセナルの中盤を仕切る若きプレーメイカーを想起したようです。

マルティン・ウーデゴーア、今季プレミアリーグでは22試合4ゴール3アシスト。ゴール数はスミス・ロウ、サカに次ぐ3位、アシストもラカゼット、サカに次ぐ3位です。レアル・マドリードから加わった23歳のレフティは、主要スタッツでチームTOPがひとつもありません。

キーパス39本は、サカが45本でやはり2位。ビッグチャンスクリエイト5回も、ひとつ多いサカの下です。クロス成功12本は、19本のサカと13本のティアニーに続く3位。唯一の勲章はスルーパスで、トータル16本はブルーノ・フェルナンデスの20本を追うプレミアリーグNo.2です。

数字で見ると、トップスコアラーのスミス・ロウや決定機に絡むプレイが多いブカヨ・サカに及ばないウーデゴーア。最後のアシストはボクシングデーのノリッジ戦で、ゴールとなると12月11日のセインツ戦まで遡ります。それでもアルテタ監督は、ウーデゴーアを手離せません。ジョシュ・ウィリアムズ記者は、「ゴールやアシストがなくても、見えざる影響力が高い選手」と評価しています。

2-1で勝ったブレントフォード戦では、72本のパスのうち、ミスは8本のみ。ラカゼットの劇的な一撃で最後に勝ち越したウルヴス戦では、12.02kmを走破して中盤における優位を築きました。いずれの試合も、前に出したパスの本数はチームTOP。サカやマルティネッリを最前線に送る原動力となっています。

いわゆる10番というよりは、右のエリアを本拠地として全体を動かすインサイドMF。リーダーシップ、知性、人間力重視の補強を続けるガナーズのなかでも、キャプテンシーはトップクラスでしょう。ノルウェー代表で既に主将として活躍しているプレーメイカーは、いずれガナーズでも同じ役割をまかされるのではないでしょうか。

2022年になってから直接ゴールに関与していないMFは、TOP4でシーズンを終えれば、立役者のひとりとして称えられるでしょう。ワトフォード、レスター、リヴァプール、アストン・ヴィラと続く3月の戦いでは、運動量をベースとした中盤のコントロールと、アシストのひとつ前の決定的なパスに注目したいと思います。


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