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現地記者が徹底分析!「リヴァプールのアタックを変えたルイス・ディアスはココが凄い!」

モー・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ。5シーズンに渡ってプレミアリーグを席捲してきたリヴァプールの最強フロントスリーは、今季が見納めになるかもしれません。離脱するのは、契約延長交渉が難航しているサラーか。毎年のようにスペイン行きの噂が飛び交うマネか。あるいは、30歳になったフィルミーノか。誰が出ていくことになったとしても、レッズファンは驚かず、盛大な拍手をもって送り出すでしょう。

今季プレミアリーグで24試合19ゴール10アシストのサラーを失うのは激痛ですが、フィルミーノかマネなら攻撃力は落ちないはずです。2020年9月にウルヴスから移籍したディオゴ・ジョッタは、プレミアリーグ23試合12ゴールで得点王ランキングのNo.2。さらにもうひとり、1月にポルトからやってきたルイス・ディアスは間違いなくワールドクラスです。

Analysis of Liverpool winger after Carabao Cup win over Chelsea」。コロンビア代表ストライカーの最初の1ヵ月を分析し、わかりやすいレポートにまとめたのは、「スカイスポーツ」のマット・チーザム記者です。入団からわずか29日で、イングランドにおける最初のトロフィーをゲットした25歳は、既に次世代を担うエース誕生の予感を漂わせています。

PK戦でチェルシーを制したカラバオカップ決勝で、左サイドをまかされたルイス・ディアスは、リヴァプールの左右のバランスを変えてしまうほどのパフォーマンスを披露しました。プレミアリーグ2021-22シーズンの26試合におけるレッズのアタック比率は、右サイド38%、センター27%、左サイド35%。この数字は、ウェンブリーの120分では27%、26%、43%と左に大きく傾いています。

今シーズンのサラー、ジョッタ、マネ、フィルミーノと、ポルトとレッズにおけるルイス・ディアスのスタッツを比べてみると、彼の強みが明確になります。1試合あたりのシュート数は、サラーの4.3に次ぐ3.8。チャンスクリエイトは、サラーの2.2を上回る2.4でTOPです。圧倒的に多いのはゲームあたりのドリブル成功数で、2回に満たない4人に対して2.9!空中戦勝利は2.0回で、ジョッタの1.7を抑えて1位となっています。

これらの数字を見て、「ポルトガルとイングランドでは、相手関係もプレイの強度も違う」とツッコミを入れたくなる人もいるでしょう。「Opta」の資料を読み込んだ「スカイスポーツ」の記者は、プレミアリーグに加わってからのスタッツも抜き出しています。ドリブル成功11回、ファイナルサードでのデュエル勝利7回、シュート12本はいずれもチーム1位。チャンスクリエイト8回と、ボックス内のタッチ数28回は2番手です。

興味深いスタッツを揃えたレポートは、「ポルトでの経歴で唯一疑問符が付くのは、オフ・ザ・ボールで要求される仕事が少なかったこと」と指摘しつつ、「今季のタイトルレースが、リヴァプールのアタックがマンチェスター・シティのディフェンスを凌駕して決まるとしたら、ディアスの加入は決定的な瞬間となるかもしれない」と結んでいます。これからゴールを量産するであろうウインガーのパフォーマンスに注目しましょう。


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