イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

昨季はチーム得点王、今季はぶっちぎりのアシスト王…恐怖のダービーはデブライネのクロスに要注意!

エリザベス女王の崩御とインターナショナルブレイクで、最大4週間の中断となったプレミアリーグ。久々に開催される週末の9節は、ノースロンドンダービーとマンチェスターダービーというビッグマッチが組まれています。エミレーツのゲームは無邪気に楽しめそうですが、エティハドは戦々恐々。7戦11発のノルウェー人を完封できるとは思えません。

あまりにも鮮烈なプレミアリーグデビューだっただけに、ついついアーリング・ブラウト・ハーランドに目がいってしまいますが、彼にシュートを打たせている黒幕も当然ながら要注意です。稀代のプレーメイカー、ケヴィン・デブライネ。本職のストライカーを最前線に置かなかった昨季は、プレミアリーグ30試合15ゴールでチームの得点王となった17番は、7試合1ゴール6アシストと以前の役割に徹しています。

「昨シーズン、ケヴィンは多くのゴールを決めた」。0-3で快勝したウルブズ戦の後、チームのキーマンについて語ったペップ・グアルディオラは、「しかし今季は、ゴールよりもアシストに重きを置いている」と明言しました。5月のモリニューではセンターフォワードをまかされ、4発をゲットしたデブライネは、グリーリッシュとフォーデンのゴールをアシストしています。

「チームのために、できるだけ多くのチャンスを作ろうと思っている。誰かが決めれば、アシストが付く。ここに来てから、ずっと同じことをやっている」

今季のデブライネは、精度の高いクロスを中央に入れる機会を増やそうとしているようです。「スカイスポーツ」のアダム・ベイト記者が提示した2020-21シーズンのヒートマップは、左サイドでプレイする機会が多かったことを示していますが、昨季と今の主戦場は明らかに右サイド。新シーズンは、ボックスの右脇に出るシーンが増えており、6アシストのうち3つが右からのクロスです。

現在のペースでアシストを積み上げれば、33アシストというとんでもないレコードを叩き出す計算になります。プレミアリーグ92アシストは、歴代7位。次のアシストでダヴィド・シルヴァと並び、さらに2つ乗せればデニス・ベルカンプをかわします。シーズン18アシストなら、ランパードとルーニーを抜いて3位に浮上。111のセスクが視野に入り、その後の興味は162回のラスボス、ライアン・ギグスに届くかどうかです。

チャンピオンズリーグまで入れると、ハーランドは9戦14発、デブライネは9戦8アシスト。4ヵ月前までは、どこからでも点が取れるゼロトップのチームだったのですが、あっという間に「2人のワールドクラスと仲間たち」にモデルチェンジしてしまいました。相変わらずペップは何でもありで、何をやっても最強ですね…。

エリクセンをウーデゴーアにぶつけてアーセナルに勝ったテン・ハフ監督は、同じやり口でデブライネを止めにいくのでしょうか。175センチのリサンドロ・マルティネスのほうに流れていくであろうハーランドに、決定的なボールを入れさせるわけにはいきません。楽しみとはいえない決戦は、日本時間で日曜日の22時キックオフです。やっぱり怖い…。


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