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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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先発はハリー・ケイン&ヴァーディ?ドイツ戦の勝利で高まる「ルーニーはベンチでいい」の声!

ハリー・ケイン、ジェイミー・ヴァーディ、ジャーメイン・デフォー、トロイ・ディーニー、まだ出てきません。5番めがストライカーではないロス・バークリーで、ようやくウェイン・ルーニーです。プレミアリーグの得点王争いでイングランド人6番めとなってしまった代表キャプテンは、長期離脱があったといっても22試合に出場しており、中盤にまわされることもほとんどなかったシーズンで7ゴールは物足りません。2009年以降、奇数始まりの年は26ゴール、27ゴール、17ゴールで、偶数は11、12、12と極端に下がる「隔年ストライカー」は、2015年は当たり年のはずだったのですが…。年明けからのプレミアリーグ7試合で5ゴールと、固め獲りモードに入った矢先の負傷が痛かったのは確かですが、どちらかというとルーニーがダメというよりは、もっといい人が出てきてしまったというニュアンスでしょう。先日のドイツ戦でハリー・ケインとジェイミー・ヴァーディの競演を目撃した現地のファンは、「ユーロでルーニーは要らない」「ベンチでOK」といい出しているようです。

ハリー・ケインはプレミアリーグ31試合で21発、ジェイミー・ヴァーディは同じ試合数で19発。アグエロやルカクを従えてTOP2にいるストライカーは、いずれも皆勤賞で、チームもワンツー。7試合にしか出ていないスタリッジが4ゴール、5試合のウェルベックが3ゴールと、イングランド代表のストライカーは、2試合あればどちらかでは必ずゴールを決めている計算です。ああ、ルーニー。ドイツ戦は、世界王者が初めてホームで2-0をひっくり返されたというおまけつきの一戦で、しかもハリー・ケインとジェイミー・ヴァーディのゴールは、どちらもストライカーらしい素晴らしいものでした。クライフターンとラボーナを立て続けに見せられた日には、イングランドのみなさんが頭に血が上って「ユーロは彼らで!」となるのも仕方がありません。

私は中学生以来のマンチェスター・ユナイテッドサポーターで、ウェイン・ルーニーはクラブの宝だと思っており、中国が200億円出すといっても絶対売るなと即答するぐらいなのですが、今、「ホジソン監督がお休みなので、イングランドのスタメンを決めてください」といわれれば…。

GK/バトランドが骨折してしまったので経験重視でジョー・ハート
DF/カイル・ウォーカー、スモーリング、ケーヒル、間に合えばルーク・ショー
 (無理ならダニー・ローズ)
MF/エリック・ダイアー、デル・アリ、ロス・バークリー(相手によってはヘンダーソン)
FW/ハリー・ケイン、ウェルベック、ジェイミー・ヴァーディ(あるいはララナ)

いささか攻撃的に過ぎるかもしれませんが、こうなってしまいます。4-3-1-2にするにしても、ハリー・ケインの相棒は、2トップでの動き方に長けたスタリッジかジェイミー・ヴァーディ。トップ下には、ルーニーがためらう状況でも迷わずミドルを放つ今季プレミアリーグで8ゴールのロス・バークリーを入れたくなります。ああ、ルーニー。マンチェスター・ユナイテッドの10番が必ずチームにいてほしい存在なのは変わりませんが、残り8試合のプレミアリーグで完全復活をアピールしてくれなければ、「調子に波があるロス・バークリーを諦めたときのトップ下」でしか出番はなくなるのではないでしょうか。

私は「ベテラン不要論」の類には懐疑的です。そもそも「”誰は要らない”ありきではなく、誰がいいという話をしませんか?」と思っており、ましてやベテラン選手は、チームが厳しい状況に陥ったときに頼りになるのだと信じています。イングランドがユーロのグループステージで当たるのはロシア、ウェールズ、スロバキアで1位通過の可能性は充分。そうなるとラウンド16の相手はルーマニア、チェコ、クロアチアのいずれかとなりそうで、ここを勝てばおそらくベルギーかイタリアです。決勝トーナメントでは、ルーニーやミルナーが必要なシーンが必ず来るでしょう。いや、しかし…。長年プレミアリーグを見続けてきた者としては、負傷していないルーニーがイングランド代表のベンチに座っているのを見るのはそれだけでも衝撃的です。

本番の前線に立つのは、果たして誰なのでしょうか。ルーニーが間に合ったとき、ホジソン監督がどんなチョイスをするのかに注目です。まずは、明日のオランダ戦ですね。私はもちろんライブで観ますが、本ブログで現地レポートを書いている相方のグーナーは、ウェンブリーに足を運ぶそうです。スタリッジとヴァーディのコンビが見てみたいのですが、いかがでしょうか。この2人は、意外と合うのではないかと楽しみにしています。

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“先発はハリー・ケイン&ヴァーディ?ドイツ戦の勝利で高まる「ルーニーはベンチでいい」の声!” への9件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    この大舞台でどれだけやれるかですね!
    実力を発揮できればかなり上までいけそうですが。

    やはり心配なのでルーニーは必要だと思います!

  2. あすえこと より:

    私もルーニーは必要と思っていますが、やっぱり基本はケイン、ヴァーディー、アリ、バークリーあたりを使うべき、とも思っています。
    どこかのタイミングでルーニーの経験がきっと活きる筈ですが、、、

    とはいえラウールやグティを招集外にし続けた08年EUROのスペイン、土壇場でロマーリオを外したブラジルなど、ベテランを外してうまくいった例も多いので何とも言えません。

  3. にわかスパーズファン より:

    大黒柱はルーニーですよ
    不要とかありえない(-_-)
    にしても代表経験の浅い選手が多いですね…

    —–
    更新おつかれさまです。
    精神論はぶっちゃけどこまでいっても賛否あるので一旦置いておいて。
    今のイングランドの選手でルーニーより綺麗な対角のパス出せる選手いない気がするんですよね。走れる選手が多いだけにオプション的な意味でも必要な選手だと思うんですけどね。

  4. makoto より:

    プレミアリーグ大好き!さん>
    チャンスですよね。準決勝スペイン戦まではいってもおかしくないと思います。ルーニー、そうですよね。

    あすえことさん>
    コンディションをベストに持っていけるかという最大の問題がありますが、そこさえクリアすればルーニーとハリー・ケインでおさまるかもしれません。

    porさん>
    今季、地殻変動が大きかったプレミアリーグを象徴してますね。次のワールドカップまでに若手が伸びていたら、結構いけるかもしれません。

    にわかスパーズファンさん>
    確かに美しいですよね。スタートは前線、1点ビハインドの際にダイアー下げてルーニーを中盤、前にヴァーディやスタリッジ、などというオプションもありかもしれません。

  5. グッチ より:

    いっそスコールズを継ぐのは如何でしょう?デビュー以来バリバリのストライカーから段々とプレーの幅を広げていくルーニーは攻守のクオリティ、クオンティティ共に満足できるbox to boxになれるのではないでしょうか。ちょうど嘗てサーがそうに使ったように…

  6. リバサポ より:

    前線は割とタレントがそろっているので、誰をチョイスしても驚きはないんですが、MFはどうしますかね。いまいち、ベストの組み合わせが見つかっていないのかなと。個人的にはルーニーにMFもありかなと。

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    クラブで絶不調でも代表では良かったり、その逆だったりもあるので、クラブの調子だけで判断するのは早計かとも思いますね。若いチームには特にルーニーのような存在は必要と考えます。

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    MFはウィルシャーとララーナがすごく合っていたような気がします。
    ただこの記憶はもう一年近く前ですが…

  9. makoto より:

    グッチさん>
    私はありだと思います。ご本人の意向次第でしょうね。

    リバサポさん>
    4月に20歳になったばかりのデル・アリ以外流動的、という衝撃的な状況のまま本番に突入するかもしれません。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ひと頃のルーニーは両方でパッとせず、逆にヴァーディとハリー・ケインは両方で素晴らしいので、現地のファンのなかでルーニーはベンチでいいのでは?という声があるのではないかと思います。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ララナが、いろいろなタイプに合わせられるのが大きいのでしょうね。

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