レアル・マドリードが獲得を断念⁉ ハリー・ケインとダニエル・レヴィ、それぞれの決断はいかに?
過去10年を振り返ると、プレミアリーグを制したのはマンチェスター・シティ、チェルシー、リヴァプール、レスター。FAカップ優勝は彼らに加えて、4回制覇のアーセナルとマンチェスター・ユナイテッドです。リーグカップはマンチェスター勢とチェルシー、リヴァプール。ビッグ6のなかで、タイトルに縁がないのはトッテナムだけです。
欧州に目を向けると、チャンピオンズリーグはチェルシーとリヴァプール、ヨーロッパリーグはマンチェスター・ユナイテッドとチェルシー。今季のヨーロッパカンファレンスリーグをウェストハムが制し、近年のタイトルホルダーの一角に名を連ねました。国内の大会で2位が最高のスパーズは、CLでもレッズに敗れて準優勝に留まっています。
なぜ、こんな話を始めたかというと、マーケットの主役となっているハリー・ケインが気になるからです。プレミアリーグ通算317試合213ゴールで、アラン・シアラーの最多ゴール記録まで47。リーグの得点王は3回、2018年のワールドカップロシア大会でも得点王。華やかなレコードを積み上げてきたストライカーは、未だチームとしてタイトルを獲得したことがありません。
2年前のマン・シティ移籍が成立していれば、国内と欧州のビッグタイトルを勝ち取った選手になっていたかもしれません。今年の夏は、レアル・マドリードとマンチェスター・ユナイテッドが獲得をめざしているといわれていますが、早々にスパーズ残留が決まりそうな雲行きです。
ダニエル・レヴィ会長は、プレミアリーグのクラブへの売却はNGとしており、スペインの名門は1億ポンド(約175億円)というタグを見て投資を回収できないと判断したようです。ジュード・ベリンガムを押さえたマドリードが、カイ・ハヴェルツまで引き込んだら、海外でタイトルを得るというプランは延期になるでしょう。
スパーズ残留となると、今度はダニエル・レヴィ会長が考える番です。1年後、フリーで出ていく背中を見送るのをやむなしとするのでしょうか。新しいディレクターを迎え、チーム作りを進めていくうちに気が変わり、大陸のクラブなら多少値を下げてもOKとするかもしれません。ハリー・ケインの未来には、3つの可能性があります。
スペインかドイツに移籍して、ビッグタイトルをめざす。1年後にプレミアリーグのクラブに移籍し、念願のトロフィーを手中に収める。ポステコグルー監督とともに、国内の3大会で頂点に立つ。3つめを、次のシーズンに実現するのは難しそうです。ジョゼ・モウリーニョやアントニオ・コンテが届かなかった目標に達するには、相応の時間が必要でしょう。
弱体化した最終ラインと手薄なサイドを補強し、ライバルと伍するチームに仕上げるまでに、ミケル・アルテタと同等の時間とパワーを費やす可能性があります。ハリー・ケインは、そのゴールを待てないのではないでしょうか。2023-24シーズンをノースロンドンで過ごす最後の1年と思い定め、ベストを尽くしながら次のステージを模索するのではないかと思われます。
生涯スパーズ、生涯ホワイト、生涯プレミアリーグ…。リーグ制覇とビッグイヤー獲得、プレミアリーグ史上最多ゴール、イングランド代表での戴冠、ワンクラブマンなど、多様なストーリーが思い浮かぶ10番は、どんな決断を下すのか。今、明言できるのは、ここからの1年が彼にとって濃密な時間になるということだけです。
欧州に目を向けると、チャンピオンズリーグはチェルシーとリヴァプール、ヨーロッパリーグはマンチェスター・ユナイテッドとチェルシー。今季のヨーロッパカンファレンスリーグをウェストハムが制し、近年のタイトルホルダーの一角に名を連ねました。国内の大会で2位が最高のスパーズは、CLでもレッズに敗れて準優勝に留まっています。
なぜ、こんな話を始めたかというと、マーケットの主役となっているハリー・ケインが気になるからです。プレミアリーグ通算317試合213ゴールで、アラン・シアラーの最多ゴール記録まで47。リーグの得点王は3回、2018年のワールドカップロシア大会でも得点王。華やかなレコードを積み上げてきたストライカーは、未だチームとしてタイトルを獲得したことがありません。
2年前のマン・シティ移籍が成立していれば、国内と欧州のビッグタイトルを勝ち取った選手になっていたかもしれません。今年の夏は、レアル・マドリードとマンチェスター・ユナイテッドが獲得をめざしているといわれていますが、早々にスパーズ残留が決まりそうな雲行きです。
ダニエル・レヴィ会長は、プレミアリーグのクラブへの売却はNGとしており、スペインの名門は1億ポンド(約175億円)というタグを見て投資を回収できないと判断したようです。ジュード・ベリンガムを押さえたマドリードが、カイ・ハヴェルツまで引き込んだら、海外でタイトルを得るというプランは延期になるでしょう。
スパーズ残留となると、今度はダニエル・レヴィ会長が考える番です。1年後、フリーで出ていく背中を見送るのをやむなしとするのでしょうか。新しいディレクターを迎え、チーム作りを進めていくうちに気が変わり、大陸のクラブなら多少値を下げてもOKとするかもしれません。ハリー・ケインの未来には、3つの可能性があります。
スペインかドイツに移籍して、ビッグタイトルをめざす。1年後にプレミアリーグのクラブに移籍し、念願のトロフィーを手中に収める。ポステコグルー監督とともに、国内の3大会で頂点に立つ。3つめを、次のシーズンに実現するのは難しそうです。ジョゼ・モウリーニョやアントニオ・コンテが届かなかった目標に達するには、相応の時間が必要でしょう。
弱体化した最終ラインと手薄なサイドを補強し、ライバルと伍するチームに仕上げるまでに、ミケル・アルテタと同等の時間とパワーを費やす可能性があります。ハリー・ケインは、そのゴールを待てないのではないでしょうか。2023-24シーズンをノースロンドンで過ごす最後の1年と思い定め、ベストを尽くしながら次のステージを模索するのではないかと思われます。
生涯スパーズ、生涯ホワイト、生涯プレミアリーグ…。リーグ制覇とビッグイヤー獲得、プレミアリーグ史上最多ゴール、イングランド代表での戴冠、ワンクラブマンなど、多様なストーリーが思い浮かぶ10番は、どんな決断を下すのか。今、明言できるのは、ここからの1年が彼にとって濃密な時間になるということだけです。
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