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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チェルシーは本気? パリで過ごした6年のスタッツから見えるネイマール獲得の大きなリスク。

「フットボールロンドン」が「驚嘆のトランスファー」と表現するビッグネーム獲得は、実現するのでしょうか。チェルシーがパリ・サンジェルマンにコンタクトを取ったという話は、「ESPN」も記事にしています。ギャラクティコから脱却し、ムバッペと若手を軸としたチーム作りを志向し始めたパリは、ネイマール売却を画策しているようです。

バルサで過ごした4年は186試合105ゴール、パリに移籍してからの6年は173試合115ゴール。2022-23シーズンは公式戦29試合18ゴール17アシストで、31歳になっても決定機を生み出す力に衰えは感じられません。プレミアリーグ38試合で38ゴールしか決められなかったブルーズにとって、ジョアン・フェリックスよりゴールの期待値が高いFWが魅力的に映るのは理解できます。

「フットボールロンドン」によると、2025年まで契約が残っているネイマールの移籍金は、最大で3400万ポンド(約60億円)。メイソン・マウント、カイ・ハヴェルツ、コヴァチッチ、ロフタス=チーク、ツィエク、プリシッチらを売れれば、問題なく払える金額です。

本命といわれていたバルサは、シャビ監督が「別の優先事項がある」と獲得を否定。高額案件となると必ず名前が出るマンチェスター・ユナイテッドは、動いていないと伝えられています。レアル・マドリードは、ハリー・ケインが無理ならカイ・ハヴェルツ。競合しそうなライバルは、「4年契約で4億5000万ドル(約630億円)を用意」と報じられたアル・ヒラルぐらいです。

サウジアラビアVSイングランドの勝負は、年俸云々より、欧州のフットボールシーンに残りたいかどうかがポイントになるでしょう。ご本人はプレミアリーグに行きたがっているといわれており、チェルシーが本気で獲りにいけば、すんなり決まる可能性があります。

パリでともに戦ったポチェッティーノ監督を招聘したクラブと、チアゴ・シウヴァと仲がいいスターは、合意に至るのでしょうか。私がブルーズのサポーターなら…「せっかく冬に若手シフトをしたのだから、コンセプトを継続しませんか?」というでしょう。ネイマールは素晴らしいタレントではありますが、コストパフォーマンスという大きな懸念があるからです。

2021年にパリとの契約を延長したとき、年俸は4300万ポンド(約75億円)と報じられています。ただでさえ高いのに、6シーズンにおけるリーグアンの年間最多出場は22試合。5割を超える欠場の3大理由は、「慢性化している足首の負傷」「レッドカードによるサスペンデッド」「体調不良による開幕時の出遅れ」です。

人間力でチームを束ねるチアゴ・シウヴァやファン・ダイク、プロフェッショナルとしての姿勢を若手に見せるズラタンやジャカのようなプラスアルファは期待できません。たびたび太りすぎを揶揄されており、思いのほか早く衰えてしまうかもしれません。サラリーの減額を呑んでもらえるなら話は変わりますが、類まれなる得点力という甘美な果実より、リスクのほうが大きいギャンブルに見えます。

1年前、ロナウド獲得に熱を上げていたトッド・ベイリーは、トゥヘル監督に反対されて矛を収めました。ダニエル・レヴィ会長の下で忍耐力を発揮していたポチェッティーノ監督は、不要と思っていたとしても、強くはいわないのではないでしょうか。賽は投げられるのか。そしてそれは実を結ぶのか。左サイドなら、ムドリクとルイス・ホールを鍛えればいけると思うのですが…。


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