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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「うまくいけば10倍成長できる」…アルテタの姿を見て唖然としたデクラン・ライスの10日間。

「これは誰にもいってない。頭のなかで、できるだけ積極的に溶け込もうと考えていた。自分からみんなのなかに入っていって、いろいろ話し、フィジオやシェフにも声をかけた。会話を通じて彼らを知り、ウィン(クラブのラブラドール)にも会いにいった。自分のキャラをわかってもらうために、大事なことだと思った」

「ウェストハムには、入団したときシャイになってしまう選手がいた。彼らには、歓迎されていると感じてもらわなければならない。僕は、その逆をやりたかったんだ。どんな人間なのかを知ってもらおう。それを自分に課した。10日経ったけど、ここにいるみんなとは、ずっと前から知り合いだったみたいだ。やってよかったね。今はアットホームな感覚がある」

デクラン・ライスの生声を伝える興味深いレポートを配信したのは、「テレグラフ」のサム・ディーン記者。「I watch football differently after 10 mind-boggling days under Mikel Arteta(ミケル・アルテタの下で過ごした気の遠くなるような10日間を経て、サッカーを見る目が変わった)」という刺激的なタイトルに目を奪われ、一気に読み切ってしまいました。

24歳にして、プレミアリーグ204試合10ゴール10アシスト。視野の広さと読みの速さを武器とするセントラルMFは、イングランド代表でも43試合と場数を踏んでおり、ファイナル進出を果たしたユーロ2020とワールドカップカタール大会は、いずれも全試合出場を果たしています。

1億500万ポンドは、プレミアリーグ史上2番めのビッグディール。デクラン・ライスの獲得を熱望したアルテタ監督は、スケールが大きいプレースタイルだけでなく、ポジティブでクレバーな人物であることも高く評価していたはずです。ハマーズにおけるキャプテンの経験は、新しいチームに加わった際の振る舞い方に活かされたようです。

ロッカールームの雰囲気は良好というニューフェイスは、ピッチでは驚きの連続だったと語っています。「彼がどれだけフットボールのことを考えているか、いかに勝利にこだわっているか。この10日間は、圧倒されることばかりだった」。アルテタ監督とともに戦えば、ステップアップできると確信していたものの、その実際の姿は想像を超えていたといいます。

「イングランド代表で何人かと話して、全体的なセットアップがどんなものなのか、監督はどんな人なのかを聞いた。全員が最初にいったのは、『自分がどれだけ成長したか』だった。何も見ずに、話だけ聞くと興味深い。でもここに来て、彼が実際にやっていることを目の当たりにすると、唖然とするね。みんなが勝つために、同じ方向を見ているんだ」

「同じライン上に入らないポジショニングのセンス、ボールに早く近づきすぎないこと、ボールから離れる動きでスペースを作ること。受け入れるべきことがたくさんある。次にフットボールを見るときは、今までとはまったく違う見方をするだろう。いつもは、楽しむために見ている。でも今は、戦術的な面を見ようと思っている」

プレミアリーグ2023-24シーズンが始まってからしばらくの間、デクラン・ライスは苦しむかもしれません。それでも秋が深まる頃には、アーセナルに10年いるかのようなパフォーマンスを披露してくれるのではないでしょうか。成長意欲が高い同世代の存在は、前向きな姿勢を貫くMFの向上を促す良質な処方箋になるのではないかと思います。

PK戦で勝てば欧州の頂点という高みを経験した選手ゆえ、「チャンピオンズリーグに出場する」だけでは満足しないでしょう。プレミアリーグはもちろん、他国の強豪クラブとの戦いぶりにも注目したいと思っています。「彼が望むものと自分のクオリティを加えたら、うまくいけば10倍は成長できる」。新しいシーズンの開幕まで、2週間です。


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