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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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圧巻ヴィカーリオ&アリソン、ミス続出のオナナ、ラヤVSラムズデール…GKのスタッツをチェック!

ミケル・アルテタとロベルト・デ・ゼルビは、彼らのどこが不満だったのでしょうか。アーセナルの守護神ラムズデールは素晴らしいセービングでエミレーツを熱狂させており、ブライトンのGKジェイソン・スティールのパスワークは、ビルドアップに欠かせないパートだったはずです。

プレミアリーグ2023-24シーズンの序盤戦は、GKのパフォーマンスも話題になりました。ラムズデールVSラヤ、スティールVSフェルブルッヘン。ビッグセーブ連発のヴィカーリオ、ミス続出のオナナ。アレオラはファビアンスキからポジションを奪取し、ニューカッスル戦でアルミロンの一撃を超絶セーブで止めたアリソン・ベッカーは、8月の最優秀セーブを受賞しています。

アーセナル、ブライトンのポジション争いや、新戦力のパフォーマンスをチェックすべく、これまでのGKのスタッツを見てみたいと思います。セーブ率ランキングの1位は、トッテナムの躍進を支えるヴィカーリオで82.9%。至近距離からのシュートを上に弾き出すプレイが印象的で、彼がいなければチームは首位に立っていないでしょう。

81.5%で2位のサム・ジョンストンは、クリーンシート4回でランキングTOP。3戦連続で失点ゼロのクリスタル・パレスは、マンチェスター・ユナイテッドとチャルシーをかわして9位に着けています。3位はチェルシーのロベルト・サンチェスで78.6%、4位に食い込んだフラムのレノは76.7%。1対1を止めてアンフィルドを盛り上げるアリソンは、75.7%で5位となっています。

昨季プレミアリーグでセーブ率No.1だったダヴィド・ラヤは、71.4%で9位。ブレントフォード戦でイェンセンのシュートを後逸したオナナは68.4%で11位です。ちなみに前年のデ・ヘアは71.1%。マンチェスター・ユナイテッドの守護神交代は、今のところ成功とはいえません。ニューカッスルの堅守のシンボルだったニック・ポープは、開幕直後は不振だったため、67.9%の12位という彼らしくないポジションにいます。

ブライトンの2人を見ると、致命的な3つのミスで失点の元凶となったフェルブルッヘンは62.5%で18位、スティールは61.9%で20位。デ・ゼルビ監督は、パスワークの安定感で上回るスティールをメインにしたほうがよさそうです。4試合以上出場したGK22人の最下位は…何とアーロン・ラムズデール。クロスのキャッチング、カバーエリアの広さ、キックの精度、パスワークとどこを取ってもラヤに劣るイングランド代表は、55.6%では定位置がベンチもやむなしでしょう。

パスワークといえば、「スカイスポーツ」が興味深いデータを紹介しています。昨季プレミアリーグ開幕から直近までの46試合で、500本以上パスを出したGKが15人いるのですが、「パス成功の期待値と実際に通した数(Pass completion percentage compared to expected)」でプラスとなったのは3人だけだそうです。

期待を上回るパスの成功数1位は、1.13でスティール。2位は0.63のアリソンで、3位は0.06のラヤです。彼ら以外はすべてマイナスで、最下位はラムズデールの−3.95。アルテタ監督のGK強化は、これを見ても妥当という評価になります。

高校時代に弱小サッカー部でGKをやっていたからか、調子を落としている選手やランキングの下のほうにいる選手が気になってしまいます。オナナ、フェルブルッヘン、ラムズデール…10回セーブしても1回ミスをすると総ツッコミを受け、しかもシュートを打ってもらわないと巻き返せない厳しいポジションですが、彼らの奮起を期待したいと思います。特にオナナ。


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