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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

直近7試合で4ゴール!左のインサイドにフィットしたカイ・ハヴェルツのさらなる進化を期待!

「ゴールを決めてチームに貢献できれば、自信は高まるものだ。もちろん僕も、今はハッピー。毎週、コンスタントにゴールを決めて、好調をキープできればと思っている」

「グッドチームとのタフなゲームだった。前半に何点か決めるべきだったと思うけど、ハーフタイムにいくつか話し合って、少し改善できた。後半の立ち上がりはとてもよかった。ときどきセットピースはとても重要になる。そこからゴールを決めて、試合の扉を開くことがある。今日はそれが実現したね」(2023年12月17日、アーセナル公式サイトより)

序盤戦は新しい役割を消化できず、苦しんでいたカイ・ハヴェルツは、今やアルテタの戦術にフィットしているといい切っていいでしょう。プレミアリーグ開幕からの6試合は、ゴールもアシストもゼロ。バーンリー戦の初ゴールは、サカから譲られたPKでした。デュエルでは奮闘していたものの、ゴール前にうまく入れず、勝利に貢献したといえるプレイはありませんでした。

ノースロンドンダービーとマン・シティ戦、チェルシー戦はベンチスタート。昨季王者を1-0で屠った一戦で、マルティネッリの劇的なゴールをアシストしたものの、それだけでは指揮官の信頼は得られません。ターニングポイントとなったのは、13節のブレントフォード戦の決勝ゴール。79分に登場したレフティが、サカのインスイングのクロスをヘッドで決めたのは89分でした。

その4日後、チャンピオンズリーグのランス戦でジェズスが頭で折り返したボールをプッシュすると、ルートン戦でもジェズスの絶妙な浮き球を右足でねじ込みました。アストン・ヴィラ戦でマティ・キャッシュと競り合って押し込んだシーンは、レフェリーのジャレッド・ジレットはハンドを取りましたが、グーナーにとっては今でもゴールでしょう。

日曜日のブライトン戦では、75分にマルティネッリが入れたクロスをヘディングで突き上げて外してしまいました。決めてほしい一撃でしたが、ゴール前に入って打てること自体は、序盤戦にはなかった大きな進化です。最大のハイライトは、87分のカウンター。エンケティアのスルーパスを受けてGKと1対1になり、右脇を抜いたフィニッシュは今季プレミアリーグ4発めです。

昨シーズンの快進撃を覚えている記者たちは、「得点力が落ちた」「守備は強化されたが退屈になった」といっています。サカとマルティネッリに対するマークが厳しくなり、カットインからネットを揺らすシーンが減っているのは事実です。しかし今季のアーセナルには、「こんな勝ち方ができるチームはどこにもないのではないか」と驚嘆させられるゲームがいくつかあります。

97分までシュートを打たせず、2-0で完勝したCLのセヴィージャ戦。前半だけで5発ゲットのランス戦。今季プレミアリーグのポゼッション率がNo.1だったチームを自陣に追い込んだブライトン戦。いずれも、カイ・ハヴェルツが左のインサイドにいたゲームです。ベストパフォーマンスのアーセナルには、欧州を制するポテンシャルがあるのではないかと秘かに期待しています。

直近の7試合で4ゴール。ルートン戦とブライトン戦では、ボックスから4本のシュートを放っています。彼自身も、ウーデゴーアやデクラン・ライスとの連携も、まだまだ進化する余地があるはずです。後半戦のブレイクを楽しみにしています。ただしケガには気をつけて。


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