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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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愛するクラブに復帰して…コナー・ギャラガーが語る「これまでのキャリアで最も誇らしかった瞬間」

「今月の初めに行われたクラブの豪華なクリスマス・ランチで、コナー・ギャラガーがステージに登場した。司会のクリス・ホリンズにこれまでのキャリアで最も誇らしいと感じた瞬間を尋ねられると、彼は迷うことなくこう答えた。キャプテンを務めたときです」

「スタンフォード・ブリッジのグレートホールは拍手に包まれ、観客たちはギャラガーの名前を盛大に歌った。カラバオカップ準々決勝、ニューカッスル・ユナイテッドをPK戦で下した火曜日の夜、イングランド代表が再びキャプテンを示すアームバンドをつけ、チェルシーのベストプレーヤーとなったときのように」

最近読んだレポートのなかで、最も心を動かされたエピソードです。23歳になったコナー・ギャラガーが初めてキャプテンに指名されたのは、2023年8月30日。誰もが勝つと確信していたカラバオカップ2回戦、ウィンブルドンとのホームゲームです。格下に3-0で完勝したゲームは、入団からの15年で最高の栄誉を手にした忘れられない90分だったのでしょう。

チェルシーのイベントでの一幕を紹介した「テレグラフ」のマット・ロー記者は、クラブを愛する生え抜きがFFP対策として放出されるという噂を懸念しています。年が明けたら契約が残り1年半となる若きキャプテンが残留を希望しているのに、クラブが延長交渉を始めないのはなぜか。あのスピーチで、最も大事にするべき選手が誰なのかがわかったのではないか、と。

2014年から数年続いたチェルシーユースの黄金時代に眩惑された者として、記者の問いかけに共感しています。2021-22シーズンのローマで、タミー・アブラハムが公式戦27ゴールを決めたときも、ジョアン・カンセロを放出したペップ・グアルディオラがナタン・アケを重用するのを見たときも、手元に残すという選択肢はなかったのかという苦い想いを味わいました。

1年半前、トッド・ベイリーがクラブに降臨してから、クリステンセン、ビリー・ギルモア、ロフタス=チーク、メイソン・マウント、ハドソン=オドイがクラブに別れを告げています。ルイス・ホールも片道切符でしょう。プレミアリーグ10位に沈む現在のチームを見ながら、メイソン・マウントとルイス・ホールを活かせていれば…と思うこともあります。

若い選手の成長を促すノウハウを本気で磨いたアカデミーは、彼らを売り出して利益を得るセレクトショップでも、人材派遣のスタッフを確保する組織でもなかったはずです。コナー・ギャラガー、レヴィ・コルウェル、リース・ジェームズは、アカデミーで輝かしい未来を夢見る原石たちのロールモデルとして残したい存在なのではないでしょうか。

おせっかいを重々承知で、思うところを書き連ねてしまいました。「テレグラフ」の記事の筆致にやられてしまったんでしょうね。マット・ロー記者の結びの言葉を紹介して、この稿を締めましょう。

「この12ヵ月、モイセス・カイセド、エンソ・フェルナンデス、コール・パルマー、ロメオ・ラヴィアといった自分より若い4人のMFに3億ポンド以上の大金を注ぎ込まれるのを見ても、コナー・ギャラガーはがっくりうなだれたり、姿勢が揺らいだりしたことはない」

「ギャラガーは、ソーシャルメディアを騒がせるような名前ではないかもしれない。新たな契約にサインしたからといって、ベイリーやエグバリを祝福するGIFで煽ることはできないのかもしれない。しかし、火曜日の夜にあらためて示したとおり、彼は生え抜きの魂の象徴であり、かけがえのない存在であるはずだ」


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